[6.18 EURO E組 スウェーデン1-0スロバキア サンクトペテルブルク]

　EURO2020(欧州選手権)は18日、E組のグループリーグ第2節を行い、スウェーデンとスロバキアが対戦した。立ち上がりは拮抗した展開が続いたが、後半に出力を上げたスウェーデンが1-0で勝利。1勝1分でグループリーグ突破へ大きく前進した。

　初戦でスペインに0-0で引き分けたスウェーデンと、ポーランドに2-1で勝利したスロバキアとの対戦。それぞれ第2節では着実に勝ち点を積み上げようという狙いがあってか、前半は互いに固い展開となった。

　スウェーデンは左サイドのMFエミル・フォルスベリ(ライプツィヒ)と2トップの一角のFWアレクサンデル・イサク(ソシエダ)が攻撃の中心。だが、ブロックをしっかり固める相手を崩せない。一方、スロバキアも左サイドのMFロベルト・マク(フェレンツバーロシュ)がドリブルで打開を狙い、FWオンドレイ・ドゥダ(ケルン)とMFマレク・ハムシク(ヨーテボリ)が圧力をかけたが、いずれも決定機をつくれないままハーフタイムを迎えた。

　それでも後半2分、スウェーデンは中央に絞ったフォルスベリの縦パスからイサクが右足を一閃。前半から切れ味を見せていた21歳が強烈なシュートを放ったが、これはDFミラン・シュクリニアル(インテル)のブロックに遭う。一方のスロバキアも同5分、右サイドからのパスを受けたドゥダがミドルシュートを放つも、クロスバーを越えた。

　徐々に動きが出てきた後半13分、スロバキアは敵陣左サイドのFKからMFユライ・クツカ(パルマ)が頭で狙うも、GKロビン・オルセン(エバートン)のスーパーセーブに阻まれた上にオフサイド。直後の同14分にはスウェーデンがDFミカエル・ルスティグ(AIK)のクロスにDFルドビク・アウグスティンソン(ブレーメン)が完璧なヘッドで合わせるも、GKマルティン・ドゥーブラフカ(ニューカッスル)が神がかり的な反応で弾き出した。

　それでもその後、優勢を保ったのはスウェーデン。切れ味を増すばかりのイサクが後半20分過ぎに惜しいヘディングシュートを放つと、同26分には、細かいフェイントを次々に繰り出すドリブル突破で4人を抜き去り、中盤からペナルティエリア内まで駆け上がって右足で狙った。このシュートはドゥーブラフカにまたも防がれ、大会ベストゴール級の一撃は決まらず。しかその5分後、スウェーデンがついに均衡状態を破った。

　後半31分、バイタルエリアのイサクがワンタッチの浮き球スルーパスをゴール前に送り込むと、FWロビン・クアイソン(マインツ)が抜け出し、飛び込んできたドゥーブラフカをかわそうとした際に接触して転倒。スウェーデンにPKが与えられた。キッカーはフォルスベリ。右を狙ったキックはドゥーブラフカに読まれていたが、コースで上回ってネットを揺らした。

　試合はそのままタイムアップ。初戦に続く無失点で抑えたスウェーデンが、白星スタートのスロバキアを見事に下した。

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