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イングランドが悲願の初優勝まであと1つ!! ケインの延長V弾でデンマークを下して初の決勝進出

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イングランドがデンマークを下した

[7.7 EURO準決勝 イングランド 2-1(延長) デンマーク ロンドン]

 欧州選手権(EURO2020)準決勝が7日にウェンブリー・スタジアムで行われ、イングランド代表が延長戦の末、デンマーク代表を2-1で退けた。同国史上初のファイナル進出。決勝は11日に開催され、同会場でイタリア代表と激突する。

 今大会唯一の5試合連続無失点でベスト4まで勝ち上がってきたイングランドは、3日の準々決勝ウクライナ代表戦(○4-0)からスタメン1人のみを変更。4-2-3-1の右サイドハーフをMFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)からMFブカヨ・サカ(アーセナル)に戻した。対するデンマークは決勝トーナメントに入ってから3試合連続で同じ先発メンバー。フォーメーションは従来の3-4-3で臨んだ。

 互角の序盤を経て徐々にデンマークが攻撃のリズムをつかむと、前半30分に先制する。PA手前やや左のFKからキッカーのFWミッケル・ダムスゴーア(サンプドリア)が右足でシュート。壁を越えて縦に鋭く落ちるボールがGKジョーダン・ピックフォード(エバートン)の右手をかすめ、ゴール左に突き刺さった。

 今大会最初の失点を喫し、初めて追いかける展開となったイングランド。前半38分、右サイドのサカのスルーパスにFWハリー・ケイン(トッテナム)が走り込み、PA内右からの折り返しがDFに当たって中央に流れる。マークを振りほどいたFWラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)が右足で合わせるも、GKカスパー・シュマイケル(レスター・シティ)に至近距離でストップされた。

 それでも前半39分に追い付く。最前線から降りてボールを受けたケインがPA内右へスルーパス。抜け出したサカがグラウンダーのクロスを送り、ゴールエリア中央にスターリングが飛び込むと、その手前でスライディングによるクリアを試みたDFシモン・ケアー(ミラン)のオウンゴールを誘発した。

 1-1で折り返した後半も一進一退の攻防を繰り広げる両チーム。後半7分にデンマークのFWカスパー・ドルベリ(ニース)が低い弾道のミドルシュートを放ち、同10分にはイングランドの右サイドのFKからDFハリー・マグワイア(マンチェスター・U)が頭で合わせるが、いずれも両守護神の好セーブで勝ち越し点は生まれない。

 その後も拮抗した時間が続くと、互いに交代カードを使って打開を図る。イングランドは後半24分にサカを下げ、MFジャック・グリーリッシュ(アストン・ビラ)を投入。スターリングが右サイドハーフに回り、グリーリッシュは左に配置された。同29分にはドリブルでPA内左に持ち込んだケインがMFクリスティアン・ネルゴーア(ブレントフォード)に倒されるも、PK判定とはならない。

 終盤はイングランドが再三ゴールに迫ったが、デンマークの粘り強い守備を崩せず、1-1で90分を終えた。延長戦でもイングランドがデンマークを押し込み、途中出場のMFフィル・フォーデン(マンチェスター・C)がアクセントとなってチャンスを創出していく。

 すると延長前半12分、PA内右に切れ込んだスターリングがDFヨアキム・メーレ(アタランタ)のファウルを受けたとしてPKを獲得する。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるチェックが入っても判定は変わらず、同14分にキッカーを託されたのはケイン。右足でゴール右を狙ったシュートはGKシュマイケルに止められるも、こぼれ球を自ら右足で蹴り込み、逆転となる今大会4得点目を記録した。

 延長後半はビハインドのデンマークが攻勢をかけたものの、スコアが動かないままタイムアップ。サッカーの母国が悲願の初優勝に王手をかけた。

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