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ホンジュラス指揮官、U-24日本代表の印象は「中盤より前でのプレーが際立っている」

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U-24ホンジュラスのミゲル・ファレロ監督

 U-24日本代表は12日、キリンチャレンジカップでU-24ホンジュラス代表と対戦する。東京五輪の出場国と直接対戦できるだけでなく、グループリーグで戦うメキシコを想定した貴重な壮行試合。11日にはホンジュラスのミゲル・ファレロ監督が前日会見に出席し、「メキシコといくつかの特徴が共通している」と類似点を明かした。

 ホンジュラスは4大会連続5回目の五輪出場。北中米カリブ海予選では決勝トーナメント準決勝でアメリカを破って出場権を獲得し、決勝戦でもメキシコとPK戦にもつれ込む死闘を演じており、森保一監督も「フィジカル的にも強く、技術的にもしっかりした選手が多い」と警戒を語る手強い相手だ。

 ホンジュラスの指揮官も「サッカーにおいてはバランスが大事。ボールのポゼッション、攻撃の組み立て、ボールをいかに奪いに行くか、縦にスピーディに展開するというバランスを取るのは非常に難しいが、過去の試合の中でそれらを達成することができている」と強気。「最大の特徴はそういった攻撃面を組み立てていく部分。また90分間諦めることなく戦い続ける部分、どんな相手にもピッチの中で互角に戦う部分が特徴だ」と自信をアピールした。

 さらに日本が対戦するメキシコの特徴についても紹介するサービス精神も発揮。「テクニックのある選手たちの大半が1部リーグでプレーしており、オーバーエイジ選手も非常に実力がある。若手とベテランで上手にバランスが取れている。本大会でも活躍するのではないかと考えている」と紹介しつつ、「攻撃の組み立て、デュエルに強いところ、テクニックに優れているのがメキシコ代表の良いところ。どんなチームであっても自分たちより優れたチームの良いところを真似しようとするが、いま言ったところはホンジュラスも取り入れたい。ボールポゼッション、後方からの攻撃の組み立て、90分間諦めない姿勢が参考になるかと思う」と語った。

 日本については「ダイナミックなチームで、スピードもあり、非常にアグレッシブな戦いをする印象。それがあるから最近の試合でいい成績を残していると思う。アルゼンチン戦、ジャマイカ戦は確認しており、高い実力を持つチームだと思う。特に中盤より前でのプレーが際立っている。両サイドでプレーする選手、FW、トップ下に素晴らしい選手が揃っている」と警戒を語ったファレロ監督。「五輪前に高いレベルの国との国際試合を体験する機会がなかったので非常に重要」とした上で、グループリーグで対戦する韓国戦に向けても「シミュレーションになる」と展望を語った。

 日本の気候については「ホンジュラス代表は国内リーグでプレーしている選手が大半で、ホンジュラスの気候は日本に似て非常に暑いし、いまが似たような気温の時期」と不安なし。「むしろ時差のほうが適応するのに難しいが、徐々に寝る時間も長くなっているし、十分に休息していい状態で試合に臨みたい」と時差には適応中だが、五輪へのモチベーションで乗り切る構えだ。

「他の国々と同じくスポーツはホンジュラスの人々にとって重要な意味を持っている。ホンジュラスは貧しい小国で、とくに人々はスポーツに期待を持っている。全力で戦って国民の皆さんを喜ばせたい。観客が入るのか、セレモニーが行われるのかまだわからない部分はあるが、それでも五輪がスポーツの祭典であることは間違いない。どのスポーツの選手たちも、この大会で素晴らしい結果を残そうと考えている」。そう意気込みを語った指揮官は「ホンジュラスの選手もホンジュラスの名前をいい形で皆さんに知ってもらいたい」とアピールしていた。

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