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酒井宏樹が“戦力ダウン”のフランスを警戒する理由「優勝候補と言われているときより…」

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オーバーエイジとして東京五輪に臨むDF酒井宏樹(浦和)

 U-24日本代表は10日、静岡合宿を打ち上げ、U-24ホンジュラス戦が開催される大阪へと移動した。オーバーエイジとして東京五輪に臨むDF酒井宏樹(浦和)がオンライン取材に応じ、「結果を出したチームだけが評価される。前評判は関係なく、チームとしてしっかりやっていきたい」と意気込んだ。

酒井にとっては2012年のロンドン大会に続く2度目の五輪。9年前は44年ぶりとなる日本のベスト4進出に貢献したが、3位決定戦で韓国に敗れ、メダル獲得を逃した。「ほんの一勝の差に見えるかもしれませんが、大きな差だった。一戦にかける思いで、僕らはまだ精神的に未熟だった」と回想。今回はベテランとして経験をチームに還元し、金メダル獲得に向けて調整を進めている。

「すごくポテンシャルの高い選手たちが揃っている。海外でやっている選手も、A代表でやっている選手もいるし、国内でも試合に出ている選手たちがほとんど。これほど試合慣れしているメンバーというのは珍しいと思う」と、チームへの期待をにじませた。

 今夏酒井はマルセイユを退団し、浦和に電撃加入。昨季まで5年間プレーしてきたフランスと、28日にグループステージで対戦する巡り合わせとなった。

 U-24フランス代表は多くのヤングスターがクラブの派遣拒否に遭い、メンバー再考を求められる問題が起きていたが、「知っている選手も多くいますし、リーグで出ている選手も多くいる。ベストではなかったと思いますが、スタートの11人というところでは能力のある選手たちが揃ったんじゃないかな」と言及した。

 相手の“戦力ダウン”は朗報かと思われたが、「今回みたいなケースが一番日本にとっては危ない」と指摘。「今回のEURO2020みたいに優勝候補と言われているときより、あまりメンバーが揃っていないと言われているときの方が集中力高くくる。しっかりとした戦術、メンタリティを持っているときの彼らは計り知れない能力を発揮するので注意が必要」と警戒を強めた。

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