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麻也が挙げた課題「今日一番納得できないところ」

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U-24日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)

[7.12 キリンチャレンジ杯 U-24日本 3-1 U-24ホンジュラス ヨドコウ]

 前半は圧倒した。シュート数は日本の10本に対して、ホンジュラスはゼロ。スコアも2-0と理想的な展開だった。しかし、後半に入ると試合の様相は一転する。U-24日本代表・主将DF吉田麻也(サンプドリア)はホンジュラス戦で見えた課題を挙げた。

 序盤から押し込む展開となった。幾度となくゴールに迫る場面を作り出し、前半13分にはMF久保建英(レアル・マドリー)が蹴り出したFKを吉田が右足アウトサイドで巧みに合わせてゴールに流し込む。

「入り方とボールは練習通り、スカウティング通り。良いボールと良いタイミング、良いスカウティングがあったからこそのゴール」と語りつつ、「フリー過ぎてちょっと緊張した。インサイドで打たないとダメだったと思う」と苦笑した。

 前半40分にはMF堂安律(PSV)が加点してリードを2点差に広げる。「前半は良かった」と振り返ったように、ホンジュラスを圧倒。さらにハーフタイムには「1点返されると相手も勢い付く。それは気を付けよう」と警戒を緩めることなどなかった。

 だが、後半は、前半とはまったく異なるゲームとなる。明らかに運動量が落ち、ホンジュラスに押し込まれる。後半20分にはオウンゴールで失点し、その後もゴールを脅かされる場面を作られた。しかし、同40分に堂安がダメ押しとなるゴールを奪い、3-1の勝利を収めることになった。

「気を付けようという話をしていながら、実際にそうなってしまった。そこが今日一番納得できないところだし、課題だと思う。個人的にも後半はパフォーマンスが落ちたし、全体的にもミスが増えた。前半も仕留められるところがあったし、3点目を取れていれば試合を終わらすことができたと思う」

 海外組にとっては、約1か月ぶりとなる公式戦。決してコンディションは万全ではなかっただろう。照準は10日後に行われる東京五輪本大会初戦・南アフリカ戦に合わせられている。「まだ過程の途中だと思うけど、良い形で来ている。ここからもう一つ、フィットネスのギアもテクニカルな部分も上げていかないといけない」と前を見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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