[7.14 MS&ADカップ 日本女子 1-0 オーストラリア女子 サンガS]

　FIFAランクでは格上の相手に対し、勝利を奪ったなでしこジャパン。高倉麻子監督はオリンピック本番に向け、最終調整に入る。

　堅い試合展開の中で、均衡が崩れたのは後半8分。MF長谷川唯のキックが相手のハンドを誘発し、PKを獲得すると、FW岩渕真奈が決勝点を冷静に決めた。

　指揮官は試合後のフラッシュインタビューで「オーストラリアという素晴らしい相手と、直前にこういったハードなゲームができて、本当に良かった」と手応えを語る。「攻守ともに少し受け身に回ってしまう部分がありましたけど、またこれを分析して修正をかけながら、一試合一試合オリンピックは戦っていきたいと思います」と意気込みを伝えた。

　高い目標のために、目の前の戦いを。「一番高いところに上り詰めたいと思いますけど、一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」と虎視眈々と頂点を狙っている。

　一方、ハンド誘発で決勝点を演出した長谷川は「個人のところでの突破だったり、自分が課題としているところで、今日はチャレンジしたところは多かったんですけど、ボールロストをするところも多かった」と課題を挙げる。「もう少し間合いだったり、映像で確認しながら、次につなげたいと思います」と短い時間での修正を誓った。

　長谷川も目の前に迫った本番に向け、やる気は十分だ。「チームとして、皆さんに楽しんでもらえるように、自分たちの気持ちを全面に出して、感動するようなプレーを見せたいと思うので、応援よろしくお願いします」とサポーターに呼びかけた。

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