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財政難バルセロナ、カギを握るのはグリーズマン&コウチーニョの売却…合わせて1億ユーロの人件費削減に

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売却の噂が立つMFフィリペ・コウチーニョとFWアントワーヌ・グリーズマン

 ラ・リーガのサラリーキャップを超過しているバルセロナにとって、カギを握るのはFWアントワーヌ・グリーズマンとMFフィリペ・コウチーニョの売却となりそうだ。スペイン『マルカ』が報じている。

 昨季には3億4700万ユーロをトップチームの人件費に充てられたが、今季はそれを1億6000万ユーロまで引き下げる必要に迫られるバルセロナ。ここからは大物選手の放出が必須となりそうだが、その対象はグリーズマン&コウチーニョの2選手になる模様。というのも、両選手を売却すればトップチームの人件費を約1億ユーロ削減できるからだ。

 まずグリーズマンについて、バルセロナはアトレティコ・マドリーに移籍金1億2000万ユーロを支払い、同選手と5年契約を結んでいた。残り契約は3年で、減価償却されていく移籍金の残りは7200万ユーロ。つまり7200万ユーロが現在の選手の価格となり、それ以下の額で放出すれば損失を計上することになる。その一方でコウチーニョは契約をあと2年残しており、残りの減価償却費は4400万ユーロとなっている。

 以上のことを踏まえると、グリーズマンの移籍金の年間減価償却費は2400万ユーロ、コウチーニョは2200万ユーロに。そして両選手の年俸(税負担込み)は2500万ユーロ以上で、一選手を売却すれば減価償却費と年俸を合わせて5000万ユーロの人件費削減が達成される。もちろん、そのためには両選手を適正な価格で売却することが必要となる。

 バルセロナはそのほか、FWマルティン・ブライスワイトを放出する可能性もある。しかし、2選手と比べれば減価償却費(移籍金は1800万ユーロ)や年俸も低く、たとえ売却してもそこまで人件費の削減につながらない。やはりグリーズマンとコウチーニョの売却こそが、カギを握ることになりそうだ。

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