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[MOM3534]旭川実MF大野隼弥(3年)_和倉ユース4日目でA戦初出場。抜擢の3年生が2ゴール!

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前半4分、先制点を決めた旭川実高MF大野隼弥がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 和倉ユース大会順位決定T 日体大柏高 1-2 旭川実高 マリンパーク]

 今回の和倉ユース大会は4日目で初めて、Aチームの試合に出場。それも先発に抜擢された旭川実高MF大野隼弥(3年=フォーザSC出身)が2得点の大活躍だ。

 見せ場は試合開始直後に訪れた。前半4分、右クロスのこぼれ球に反応した大野は「少し練習していた形だったので、ショートバウンドのボレーは。狙っていました」と右足一閃。ボールはファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

 DF登録で本来はSBのプレーヤー。今年初めてSHを務めた一戦で、まず意識していたのは守備の部分だ。「相手のSBが高い位置を取ってくるので、そこでしっかり守備から入って攻められないように。自分はスピードが持ち味なのでスピードを出しながら、上下動というのは意識してやっていました」。ただし、高校進学前はFWだったという大野は、得意とする攻撃面でインパクトを残した。

 先制後は守備の時間が増えたが、大野は意識していた通りに運動量を増やす。そして後半立ち上がりに連続してゴール前へ飛び出す動き。2分には、左MF長谷川羽空(2年)から「良いクロスが来たので、自分はマークを外して触るだけだった。(FWの時は) あまり決める選手ではなかったです。でも、ヘディングは得意だったので、また自信になりました」というヘディング弾で2点目を叩き出した。

「リーグ戦(プリンスリーグ)は、1試合しか出ていなくてAとBの中間という立ち位置」という大野だが、出られない時期に「守備が課題になっていたので、練習から厳しく強く意識していました」。そして、チャンスを得た試合で献身的に走り、2発。猛アピールに成功した。

 今回の和倉ユース大会は「自分たちは(インターハイ登録メンバーを懸けた)最終選考だと思っています」(大野)。富居徹雄監督からはインターハイ(福井県開催)を想定した本州の暑さの中で「タフに戦えるか」を求められている。慣れない湿度もある中でのプレーだが、大野はそれを苦にすることなく躍動。結果を残したが、この日の活躍だけで終わるつもりはない。

 和倉ユース大会はあと1日。大野は「まだメンバーがどんどん変わっていくので、A戦で出られるかどうか分からないですけれども、どのチームで出てもチームの勝利に貢献できるように頑張りたい。少ない枠ではあるんですけれども、本大会で登録に入ってチームに貢献できるように頑張りたい」。全力でやり切ることだけに集中する。

(取材・文 吉田太郎)
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