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バルサ会長がメッシ退団の理由語る「彼は残りたかったし、我々も彼に残ってほしかったが…」

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バルセロナ退団が決定したリオネル・メッシ

 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、リオネル・メッシの退団について説明した。

 昨夏にバルセロナ退団騒動に揺れて以来、その去就に大きな注目の集まってきたメッシ。そして、6月30日に契約満了に至り、新シーズンを前にしても契約延長の合意に至らない中、5日に同選手がカンプ・ノウから去ることが発表された。

 翌日に行われたプレスカンファレンスで、ラポルタ会長はとても大きな決断に至ったことについて「レオはバルサに残りたがっていた。我々も彼に残ってほしかった」と前置きし、理由の説明を続けた。

「話し合う必要のあったことがとても多くあった。それに、彼は世界最高の選手で、もちろん他からのオファーもある。そして、“もう十分だ”と言わなければならないときがやって来た。ラ・リーガには我々が従わなければならないルールがある。もっと柔軟にできるとも思うが、言い訳はない。我々はそれを順守できなかったんだ」

「レオはバルセロナへの愛情を示してきたし、彼のルーツはバルセロナにある。とても悲しいが、バルセロナにとって最善の結果に至ったと確信している。レオのレガシーは最高のもので、彼は歴史を作った。クラブ史の中で最も成功した選手だ。我々がこの状況を乗り越えられることを願っている。新しい時代の幕開けだ。バルサ史における他の最高の選手たちと同様に、ビフォア&アフター・レオの時代はやって来る」

 また、ラポルタ会長は2年契約、さらに5年契約でメッシと合意していたことを明かすも、膨れ上がった人件費とサラリーキャップの問題で契約を結べなかったことを明かした。

「サラリーの総額はクラブの総収入の110%だ。ラ・リーガのルールと規則はファイナンシャル・フェア・プレーに基づいたもので、サラリーに関して言えば我々に余裕などなかった。このクラブにやって来たときからこのことを認識していたが、実際の数字はさらに悪く、損失も想像以上だった」

「すべてはフェア・プレーに則ったものだ。レオと合意した最初の契約ではラ・リーガの基準を満たすことはできなかった。フェア・プレーを守るためには、放映権に関する今後50年間クラブに影響を与えるオペレーションに合意しなければならなかった。今後50年間、クラブに影響を与える決断を今下すことはできない」

「このクラブは100年以上の歴史があり、世界最高の選手であってもそれ以上の存在ではない。彼が我々のためにやってきたことにはこれからも感謝し続ける。クラブは選手や会長よりも大きな存在だ。リスクを冒そうとも思っていたが、クラブの真の現状やクラブをとても大きな危険にさらすことを認識した。前首脳陣による悲惨な状況の後、膨れ上がった人件費がこの大きな原因になっている」

「契約を解消することも大きなリスクだが、私たちはこのクラブを破壊できない」

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