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「まだ終わりではない」…浦和デビューの酒井、銅メダル逃した直後に語った決意

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浦和レッズDF酒井宏樹

[8.14 J1リーグ第24節 浦和 2-1 鳥栖 浦和駒場]

 ようやく赤いユニフォームに袖を通し、公式戦のピッチに立った。フル出場を果たして勝利に貢献した浦和レッズDF酒井宏樹は、「勝ててホッとしました」と安堵の表情を浮かべた。

 09年に下部組織から育った柏のトップチームに昇格し、12年夏までプレー。その後、ドイツのハノーファーに4シーズン、フランスのマルセイユに5シーズン在籍し、今年6月10日に浦和への完全移籍が発表された。

 東京五輪に出場するU-24日本代表にオーバーエイジとして招集され、8月6日の3位決定戦メキシコ戦まで激闘を繰り広げた。そのため、浦和デビューは加入発表から2か月が経った8月14日の第24節鳥栖戦となった。

「昨日からすごくワクワクしていた」。待ちに待ったデビュー戦。持ち場となる右SBの位置に入ると、持ち前のフィジカルの強さを生かして相手攻撃を寸断し、ボールを奪えば攻撃に厚みを加えようとサイドを駆け上がった。

 しかし、出場停止で1試合を欠場したものの、中2日のハードな日程で行われた東京五輪を戦い終えたばかり。本人も「後半開始から徐々にコンディションが落ちていたと思う」と振り返ったように、コンディションは決して万全ではないだろう。90分間ピッチに立ち続け、チームの2-1の勝利に貢献するも、「まだまだ自分のパフォーマンスを上げないといけない」と振り返った。

「今日は1試合目なので、自分のパフォーマンスも、連係ももっと良くなる。10のうちの1か2だと思うので、まだまだ強い浦和レッズを見せられると思うし、今日のパフォーマンスは始まりの一歩と思ってほしい」

 東京五輪・3位決定戦でメキシコに敗れて銅メダルを逃した直後に、31歳は新たな決意を口にしていた。「僕もまだまだステップアップできる。30代後半までトップでやっている選手もいるので、まだ終わりではない。もっと成長できるような場所を選んだので、強いモチベーションと責任感を持って頑張っていきたい」。浦和では第一歩を踏み出したばかり。その先に自身の成長、そしてチームの進化があることを信じて歩を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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