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[MOM3597]八千代DF松野聖哉(3年)_集大成の大会も平常心のリーダー。目標の無失点に加え、ヘディング弾も

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八千代高CB松野聖哉主将は終始安定した守り。後半35分にゴールも決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.17 選手権千葉県予選決勝T1回戦 渋谷幕張高 0-3 八千代高]

 強雨とピッチに水たまりもできる悪コンディション。難敵・渋谷幕張高は縦へ勢いのある攻撃を繰り返していた。アクシデントが起きてもおかしくな状況だったが、八千代高はCB松野聖哉主将(3年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)がピカイチの安定感でその攻撃を阻止。試合終盤には、チームを勝利へ大きく近づけるゴールも決めた。

「今大会は無失点を目標に、どんなFWがいても戦える選手になりたいと思っている。チャンスがあれば点を決めて、チームを救えるように頑張りたい」と松野。その言葉通り、絶妙なインターセプトを繰り返し、競り合いでも負けず、ゴールを守り続けた。

 本人はチーム全体としてクリアの質が低かったこと、セカンドボールの回収率が低かったことを反省。ただし、「シュートは打たせていないというか、決定的な仕事はさせていない。4枚のDFの頑張りや前の献身的な追いかけがあったから。これは1年間やってきたことなので変わらず、今大会通じて続けていきたいと思います」。

 CB小菅翔(3年)らとともにシュートを打たせない、決定的な仕事をさせないことを普段から意識。相手に決定打を全く打たせなかった。松野は目標の無失点に加え、勝負どころでのヘディング弾。チームを勝たせる活躍だった。

 その主将がチームにもたらしている安心感は大きい。MF尾形陸(3年)は松野について、「ビルドアップであったり、声がけも積極的にやってくれるので欠かせない存在だと思います」とコメント。豊島隆監督も「蹴れますし、良い選手です」と認めるリーダーは、自身のサッカー人生の集大成とも言える大会にいつも通りのメンタリティーで臨むことができているようだ。

「自分は変わらず、どの試合も同じスタンスでやって、緊張もなくリラックスして試合に臨めているので、それが自然と得点とかにも繋がっているのかなと思います」。元気と雰囲気良く、全員が同じ方向を向いて勝利目指す八千代のリーダーは、さらなる強敵相手にも無失点を続け、仲間とともに勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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