[10.23 J1第33節 湘南2-1横浜FC レモンS]

　17位湘南対19位横浜FC。残留争いの大一番となった神奈川ダービーでMF山田直輝が土壇場で決勝ゴールを挙げた。湘南ベルマーレは劇的な逆転勝利をおさめ、16位に順位を上げて降格圏を脱出。山口智監督就任後待望の初勝利となった。

　先制を許す展開となったが、FW大橋祐紀のゴールで1-1に追いつくと、土壇場で試合をひっくり返した。

　後半44分、MF岡本拓也のCKから右足でファーサイドのFW町野修斗がヘディングで叩きつけると、バウンドしたボールをゴール前の山田がバッグヘッドで押し込み、逆転に成功。「こぼれてくると信じてゴール前で待っていた。みんなの気持ちが僕のゴールにつながったと思います」。これが値千金の決勝ゴールとなった。

　試合後、フラッシュインタビューに応じた山田は目に涙を浮かべ、「僕自身、絶対に勝ちたい試合だったので、その試合で結果を残せてうれしいです」と語った。

「個人的なことなんですが、昨日、大好きだったおばあちゃんが亡くなって、どうしてもチームのために力になりたかったし、空で見てくれているおばあちゃんのために結果が残せてよかったです」。亡き祖母に捧げる決勝弾。天国の祖母に届くような活躍を誓った一戦でしっかりと結果を残し、チームに約2か月ぶりの勝利をもたらした。

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