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吉田麻也が見つめる“偉大な背中”「今も毎日うまくなりたいと思っている」

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日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)

 W杯アジア最終予選の折り返しとなるオマーン戦に向け、日本代表キャプテンDF吉田麻也(サンプドリア)がオンライン会見に出席した。11日のベトナム戦で1-0の勝利を収めてオマーン入りした後は、「ホテルも気候も思っていたより厳しくない。移動してきてからは落ち着いて生活できている。良い状態できているのではないかと思う」と順調に調整が進んでいる様子を語った。

 7大会連続のW杯出場を懸けて激戦が続くアジア最終予選では、キャプテンとしてチームを束ねるなどあらゆる面で奮闘している吉田だが、個人としても日本サッカー史に残る金字塔へ向けて、着々と数字を重ねている。

 10月にはオーストラリア戦出場で日本代表の通算出場試合数を111とし、110試合の中澤佑二を抜いた。センターバックとして最多122のキャップ数を持つ井原正巳も完全に視野に入っている。

そのことについて尋ねられた吉田は「ちょうどきのう、キャップ数を選手間で話していて、中澤さんの数字を超えたことを知った」とし、「通算100試合を超えた時に、僕はセンターバックなので次は中澤さん、その次は井原さんを超えていきたいと思っていた」と感慨深げに述懐。「今も毎日うまくなりたいと思っているし、昨日より良い選手になりたいと思っていて、その情熱がある限り、成長して行けると思っている。数字にあまりこだわらずにより良い選手になっていきたい。そういう心の持ち方が大事だと思っている」と語った。

 一方で、「年も年になってきたので」と、33歳になって感じる現状についても告白した。「1試合悪かったら、どうしても年齢のせいにされるようになっている。最近のメディアを見ていると長友選手、大迫選手も同じかなと思っていて、僕らはそれに対して見返してやりたいという気持ちは強い。次もそういう気持ちで臨もうと思っていて、その先に井原さんが見えてくるのではないかと思う」と心情を包み隠さず吐露した。

 サッカー界すべての思いや実情までをも背負いながら迎えるオマーン戦は、アジア最終予選折り返しの初戦。「オマーンは一度やっているからいろいろ把握できているけど相手も同じ。ここで勝てればオマーンを引き離せるし、上にもプレッシャーを与えられる。次もしっかりと勝ち点3を積み上げたい」と表情を引き締めた。

(取材・文 矢内由美子)
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