beacon

100回大会の“スター候補”CBチェイス・アンリ擁する尚志は広島の実力派・瀬戸内と初戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

“怪物”CBチェイス・アンリ擁する尚志高瀬戸内高と初戦を戦う

 U-22日本代表の“怪物”CBチェイス・アンリ(3年)擁する尚志高(福島)は、選手権1回戦で瀬戸内高(広島)と戦うことが決まった。

 尚志は、福島県予選決勝で後半アディショナルタイムにアンリが劇的な決勝ゴール。自陣ゴール前からカウンターで約80mをスプリントし、MF草野太貴(3年)からのラストパスを左足で決めた。

 5歳年上のU-22日本代表でも堂々のプレーを見せる“怪物”DFが、第100回選手権のスター候補に相応しい活躍をしてのけて福島県予選突破。全国大会でも大きな注目を浴びることは間違いないだろう。ただし、不安要素も。超高校級のヘッドや球際の強さを年代別日本代表でも見せてきたアンリだが、まだ全国大会での活躍がない。

 1年時の国体はインパクトあるプレーを見せていたが初戦敗退。同年度の選手権は交代出場でその高さを見せつけたが、チームはPK戦の末に初戦で敗れている。昨年度の選手権は予選敗退。活躍が期待された今年のインターハイも初戦を無失点で終えながら、PK戦で涙をのんだ。

 それだけに、アンリは「全国制覇をやらなければいけない」。今度こそ、成長させてもらった尚志に恩返しするつもりだ。今年はMF松尾春希(3年)とMF新谷一真(3年)のダブルボランチなどチームのバランスが非常に良く、日本一も狙える陣容。MF松本勇斗主将(3年)は対戦相手決定後のインタビューで、「自分たちの目標である全国制覇ができるように、一戦一戦勝てるように、頑張ります」と力を込めていた。

 18年度大会で初出場ながら3位に食い込んでいる瀬戸内は今年、広島県内公式戦で負けなしの好チーム。エースFW佐野竜眞(3年)や実力派のCB 有吉勇人(3年)、高速SB伯野航太(3年)ら力のある選手たちを擁している。FW梁俊虎主将(3年)は「尚志高校は全国の中でも強豪校だと思うので、そういったチームと対戦できることは楽しみですけれども、本気で勝ちにいけるように頑張っていきたい」と必勝を誓っていた。

 それに対し、尚志の松本は「(瀬戸内は)上手さやスピードはありますが、自分たちらしいパスサッカーをして勝てるように頑張りたい」と宣言。注目校は大会最注目の個と、組織力を活かしてまずは初戦突破、そして初の全国制覇を勝ち取る。


●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 地区大会決勝ライブ&アーカイブ配信はこちら

TOP