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2022年ワールドカップまであと1年。逞しいカタールのゴールが見えてきた

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 2010年、カタールが2022年のワールドカップ開催国として発表された当時、その決定は驚きをもって迎えられ、アラブの小さな国が世界最大級のスポーツの祭典をどうやって開催するのかと多くの人が疑問に思った。

 サッカーの歴史から開催国としての資格まで、カタールは予想されたものから予想外のものまで多くの課題に直面してきた。新型コロナウイルスの大流行は世界的に経済に影響を与え、減速させ、さらに重要なのは「社会的距離を置く」ことが新たな規範となり、仕事の文化を変えてしまった予期せぬ災難だったということだ。

 さらに、2017年6月にはサウジアラビア、エジプト、UAE、バーレーン、イエメン、モルディブがカタールとの関係を断ち切り、カタール半島に陸・海・空の禁輸措置をとるという封鎖宣言もあった。カタールがW杯を開催できる状態にあるのか、あるいはほとんどがゼロから建設されているスタジアムを完成させることができるのか、いくつかの疑問符がついていた。

 しかし、この国が困難に直面したときに成し遂げたことがあるとすれば、それは固い決意で立ち上がることだった。2022年のW杯開催まで1年を切ったが、スタジアムのインフラ整備は98%が完了している。

 W杯に使用される8つのスタジアムのうち、7つのスタジアムが大会開催可能な状態にあると宣言されており、最近では現地19日に発表されたスタジアム974がそのリストに加わっている。残る1つ、2022年W杯の決勝戦が開催されるルセイル・スタジアムについても、作業は予定通り進んでいる。

 さらに重要なのは、すべてのスタジアムがユニークで、歴史と現代性の完璧な融合を実現していることだ。デザインは非常に独特で、カタールの伝統と文化を最高の形で表現している。また、建設に使用されている機能、設備、技術はすべてワールドクラスで、世界で最も先進的なもののひとつだ。

 8つの会場のうち7つの会場には、革新的な「アドバンスド・クーリング・テクノロジー」が採用されており、外の天候に左右されることなく、スタジアム内の温度と湿度を最適な状態に保つことができる。W杯のような大きな大会をこのような快適な気候条件の中で行うことは、選手にとってはもちろん、スタンドで観戦するファンにとっても革命的な変化となるだろう。

 また、このような大規模な建設プロジェクトに携わる労働者の福祉についても、しばしば問題視されている。この問題についてはいまだに疑問視されているが、カタールはこの状況を改善するために多くの措置を講じている。しかし、この面ではまだやるべきことがあり、カタールもそれを認めている。

 2021年、カタールは最低賃金法を導入した。これにとって、国際労働機関(ILO)が認める中東で初めて差別のない最低賃金を採用した国となっている。その前には、カタールは従業員が転職する際に組織の許可を必要とする「カファラ」制度を廃止している。

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は「私が目にしているのは全世界とすべてのファンを歓迎する準備をしている国だ。それと同時に、さまざまな分野、特に人権と労働者の福祉に関連して、改善が必要な点を検討し、そのための実際のステップを踏んでいる国でもある」と述べた。

 また、近隣諸国によるカタールへの経済封鎖があった。カタールはW杯のプロジェクトの過程で自給自足できることを披露し、回復力を見せた。封鎖にも結局は終止符が打たれている。

 「チャレンジ22」のようなプロジェクトを立ち上げ、地元の革新的なスタートアップ企業を刺激し、2022年のカタールのプロジェクト、さらにはカタールのビジョン2030に有意義な価値を与えるようにした。

 しかし、最大の課題はパンデミックだった。デリバリー&レガシー最高委員会(SC)はカタール政府と連携し、労働者の健康と安全のために、最初のロックダウンの間はスピードを落としていたものの、W杯プロジェクトの作業が順調に進むようにしていた。

 それでもその後、迅速かつ効果的な予防接種プログラムと安全プロトコルの実施により、作業は予定通りのペースで進んだ。

 また、パンデミックの際にはクラブワールドカップ、W杯アジア予選、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、世界中に試練が課された時期に複数のトーナメントを開催し、スポーツ界の希望の光となった。

 彼らは、アジアで開催される2回目のW杯に向けて、挑戦や障害などを乗り越えてきた。2022年のW杯開幕まであと1年となった今、カタールはゴールを目前にしていると言っても過言ではない。そして、「デリバリー・アメージング(素晴らしいものを届けよう)」という彼らの約束は順調に進んでいるようだ。

●カタールW杯各大会予選一覧
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