マンチェスター・ユナイテッドが招聘を熱望しているアヤックスのエリック・テン・ハーグ監督が、近々アヤックスを離れる可能性があることを示唆した。スペイン『マルカ』が伝えた。

　マンチェスター・Uは11月21日、オーレ・グンナー・スールシャール監督を解任し、マイケル・キャリックコーチが暫定指揮を執ることを発表した。その後、暫定監督に就任したラルフ・ラングニック氏が5日のクリスタル・パレス戦で初勝利をおさめたが、彼が指揮を執るのは今シーズンの終わりまでだ。

　そうした中、51歳のテン・ハーグ監督がマンチェスター・Uからオファーを受けたと報じられている。しかし今シーズン、アヤックスはエールディビジで首位に立ち、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でも5戦全勝でグループリーグ突破を決めており、シーズン途中で離れることには難色を示している。

　テン・ハーグ監督は、オランダのニュースメディア『デ・フォルクスクラント』の質問に対して、「私は(海外のトップクラブに移籍する)準備ができていると思う」と答えた。

「そういう挑戦があれば喜んで受けいれるが、待ち望んでいるわけではない。もし、そのようなことが訪れないとわかっても、私の監督としてのキャリアが失敗したとは思わない」

「とはいえ、私にはその挑戦をするための十分な資質があると思っている」

　2017年からアヤックスで指揮を執り、同クラブでオランダ国内のあらゆる勝利を収めてきたテン・ハーグ監督にとって、海外移籍は次のステップとなる。

　アヤックスでの73%という抜群の勝率は、マンチェスター・Uが彼を獲得した場合には心強いものである。

　テン・ハーグ監督を招聘することで、アヤックスのスター選手がイングランドに移籍する可能性がある。たとえば今シーズンの欧州CLで素晴らしい活躍をしたウイングのFWアントニーがターゲットとして噂されている。

　しかしテン・ハーグ監督が以前、マンチェスター・Uの元教え子MFファン・デ・ビークの不遇について、「ドニーの状況を理解するのは難しい。あれは大罪だよ」「出場するチャンスがなければ、成長も滞ってしまう。もっと勇気づけてあげなければ」と発言したことから、緊張感が生まれるかもしれない。

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