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[横山杯]鹿島学園FW池田修斗が2発。選手権メンバー外も、前向きなハードワーカーは「来年は試合に出て、点を」

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鹿島学園高は前線でハードワークを続けたFW池田修斗(右)が2発

[12.27 YOKOYAMA MEMORIAL CUP準決勝 前橋育英高 4-3 鹿島学園高 ジャーニィー若松C面]

 選手権出場校同士の準決勝で敗れたものの、鹿島学園高(茨城)はFW池田修斗(2年=ヴェルディSS小山出身)が結果を残した。前半4分、「絶対最初ボールを触ったらシュート、ということしか考えていませんでした。良いボールが来たので、ゴール見ていなかったけれど、感覚的に右足振ったら入ったので良かったです」という一撃で会心の先制点。その後も前線で攻守にスプリントを繰り返すなど、推進力ある動きでチームに勢いをもたらしていた。

 チームはその後逆転され、1-3から1点差とした直後に再び失点。だが、後半21分、鹿島学園は右サイドへ抜け出したFW若野晃大(2年)がクロスを上げる。これをファーサイドで胸コントロールした池田が、「(トラップが)内側に入ってしまったんですけれども、コンパクトに足を振って流し込もうと思って振りました。GKが右にずれていたことは見えて分かっていた」と右足シュートを左隅へねじ込んだ。

 池田は「自分は上手い選手ではない」と自覚している。それでも、「一生懸命さとか守備で頑張るとかでしかチームに貢献できない。例えばSHの子が取られちゃったら、FWが頑張って埋めるとか、自分は走力のところで埋めたいと思っているので、下手くそな分、そういうところで頑張っています」というFWの献身的な動きはこの日、チームにプラスアルファをもたらしていた。

 同級生や後輩のFWが、開催中の選手権メンバー入り。もちろん、悔しい思いはある。だが、「今年は無理だったので来年は試合に出て、点を決めて、自分たちは全国ベスト4を1年生の時から掲げている。その一員として得点も取って、ベスト4になりたいです」と前向きだ。

 来年は選手権メンバーを追う立場となるが、「自分Bチームですけれども、来年Aに入って、(選手権メンバーたちに)一泡吹かせて、試合出て、点取ってスタメン定着を目指しています」と力強い。鹿島学園のエースFW松村尚樹(3年)は怪我でインターハイを欠場しながらも、奮起して選手権予選決勝で決勝点を挙げたストライカー。「めっちゃ上手くて勉強になる。自分もそういう選手になりたいです」という池田は来年、先輩たちに上げてもらったプリンスリーグ関東で上を目指すこと、そして全国ベスト4を達成するために身体を張り、ゴールを破る。

(取材・文 吉田太郎)
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