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[MOM3750]桐光学園DF米山悠葵(3年)_ミスマッチ突いたセットプレーから殊勲の同点弾

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桐光学園は後半23分にDF米山悠葵(3年)が同点ゴール(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権3回戦 帝京長岡高 1-1(PK3-5)桐光学園高 等々力]

 まるで大晦日の再現かのような試合展開だった。桐光学園高(神奈川)は先制を許すもCKから同点に追いつき、PK戦の末、帝京長岡(新潟)を撃破。2日前の2回戦も帝京大可児に先制を許しながらセットプレーで試合を振り出しに戻し、PK戦で勝ち上がってきた。

「0-1になっても最後まであきらめない気持ちはどこのチームよりも強いものを持っている。その気持ちが最終的にゴールにつながったと思う」。そう力説したのは殊勲の同点弾を決めたDF米山悠葵(3年)だ。

 0-1の後半23分、DF寺内倖大(3年)の右CKからDF川角歓紀(3年)がヘディングシュート。これは相手GKの好セーブに阻まれたが、こぼれ球に反応した米山が角度のない位置から左足で流し込んだ。直後の同30分にも寺内の左CKからMF豊田怜央(2年)が決定的なヘディングシュート。相手GKの好守を前に勝ち越しゴールとはならなかったが、今大会の桐光学園はセットプレーでの強さが目立つ。

 実際、1回戦の西原戦(○1-0)は寺内の左CKから豊田が決勝ヘッド。2回戦の帝京大可児戦もスローインからロングスローと見せかけてのトリックプレーで同点ゴールを奪った。そしてこの日は再びCKから同点弾。今大会の3ゴールすべてがセットプレーから生まれている。

 鈴木勝大監督は「サイズ感ではミスマッチを起こせるかなと思っていた。セットプレーは一つの攻撃の形として強く考えていた」と、狙いどおりだったことを明かす。

 強みを生かし切っての勝利。米山は「いろんなバリエーションを練習していて、相手の特徴に合わせて自分たちがどういうセットプレーをすればいいかミーティングで話し合って決めている。その結果がうまくゴールにつながったと思う」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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