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J側の記載ミスが発端…大会方式“再議論”のJ1参入プレーオフは16日に決定へ

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 異例の再議論に突入していたJ1参入プレーオフの大会方式が、今月16日の臨時理事会で正式決定する見通しとなった。Jリーグの原博実副理事長が8日、実行委員会後のオンラインブリーフィングで明かした。

 Jリーグは昨年12月21日に開いた理事会で、J1リーグ16位とJ2リーグ3〜6位によるJ1参入プレーオフを3年ぶりに開催することを決定。当初発表された大会概要では、J2チームによる1回戦・2回戦の勝者とJ1チームとの「決定戦」が90分間で引き分けに終わった場合、延長戦とPK戦で勝敗を決定するとしていた。J1参入プレーオフが導入されていた2019年までの間は、決定戦で引き分けの場合はJ1チームが勝利するという規定。もし新たな大会方式となれば、大きな制度変更となるはずだった。

 ところが、当時の理事会後メディアブリーフィングで報道陣からこの点についての質問が向けられると、Jリーグ担当者は「以前と変わっていない」と事実と異なる返答。その後、プレスリリースで「改めて確認が必要な事項がございました。すでに情報発信いただいた皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます」とした上で「内容の確認がとれ次第、改めてプレスリリースにてお知らせいたします」と釈明する事態に発展していた。

 続く昨年12月23日、Jリーグは再びプレスリリースを発信し、「再確認が必要な事項がございましたため、改めてお知らせする旨をご案内しておりました『2022 J1参入プレーオフの試合方式および勝敗の決定』につきまして、決定内容は2022年1月度の理事会後にお伝えする予定です」と新たな方針を発表。しかし、今年1月時点では依然として方針が定まっておらず、決定が開幕直前の2月にまでずれ込んでいた。

 Jリーグの競技運営担当者はこの日、メディアブリーフィングで経緯を説明。当初は「引き分けの場合はJ1チームが勝利」という従前の大会方式で決定される予定だったが、Jリーグ側の記載ミスで延長戦とPK戦を行うという議案を作成。誤った大会方式のまま理事会決議まで行われていたことを明かした。

 また原副理事長も追加で説明し、19年のJ1参入プレーオフでは湘南ベルマーレが徳島ヴォルティスと引き分けてJ1残留を果たし、その後大会方式に関する議論が盛り上がりを見せていたが、再議論をするはずだった20年はコロナ対応で追われていたことを釈明。その結果、報道陣の指摘により記載ミスが発覚した後、抜本的な議論に乗り出したといい、16日に予定される臨時理事会で正式決定する見通しを示した。

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