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青森山田相手に高速ドリブル連発。東山の2年生MF阪田澪哉は高校選抜でも「自分の特長を」

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東山高の高速ドリブラー、MF阪田澪哉は日本高校選抜選考合宿で存在感。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 1歳年上の選手中心の日本高校選抜で存在感を放っている。東山高(京都)MF阪田澪哉(2年=宇治FCジュニアユース出身)は21年度のインターハイ、選手権でいずれも優秀選手に選出されたサイドアタッカー。日本高校選抜入りを懸けた選考合宿でもその突破力で異彩を放っていた。

 合宿中には「自分の武器というのは出せているのかなと思っています」とコメントしていたが、日本高校選抜候補の紅白戦、またU-17日本高校選抜候補との練習試合でもシザースを交えて繰り出すドリブルは止まらず。紅白戦、U-17日本高校選抜候補戦と続けてゴールも決め、その実力をアピールした。

 阪田は昨秋のU-17日本高校選抜での活動でも抜群の突破力を発揮。選手権では優勝校の青森山田高(青森)も苦しめていた。「(青森山田戦は)ミーティングから僕のところで仕掛けて打開していくと言われて、すぐパスを出さずに自分で仕掛けて運んでいくことは意識していました」。奪い返しの鋭い青森山田に対し、東山は阪田が2度3度とドリブルで大きく前進。特に前半は阪田が相手を押し下げたことが健闘の一因となっていた。

 阪田は「できていたんですけれども(1-2で)負けているので」と首を振るものの、「インターハイで(青森山田に)負けて、自分の中で足りないものが1対1だったので、勝ちたい思いもあってずっと練習してきたので、ああいう形で自分が出せたのは良かった」。青森山田に敗れたインターハイ後に磨いてきた武器を青森山田との再戦で表現し、手応えも掴んだ。

 選手権後は、打倒・青森山田へ向けた新たな取り組みも。「ウェイト(トレーニング)の時間が増えて、体格をもっと大きくするということはやっています。(青森山田の体は)一回り大きいと感じて、上でもっとやるには必要だと思っていて、もっと大きくしなければいけない。手の使い方とかも上手く使えるように」。その成果はまだ先だろうが、貪欲に磨いてきたドリブルはトップレベルでも輝く武器になっている。

「小さい頃は『ネイマールみたいなサッカー選手になる』みたいな夢とか言っていたんですけれども。いずれは海外に行って活躍したいです。スペイン、フランスとか。自分はタイプ違うんですけれども、メッシとか結構動画とかシュートとか見ていて、いつか一緒にプレーしたいなと思っています」と微笑む高速ドリブラー。日本高校選抜の活動は自身の名を広めるチャンスの一つだと考えている。

 日本高校選抜は12日の「NEXT GENERATION MATCH」で川崎フロンターレU-18(神奈川)と対戦。「レベルが高い強いチームだと思う。自分の特長を出して結果を残したいと思います。トップチームがJリーグチャンピオンなので負けられない。そういうモチベーションがある。自分の進路を広げるためにも、自分のプレーを出していかなければいけない」。同世代のエリート相手に勝負を挑み、ゴールと白星をもたらす。

(取材協力=スフィーダ、『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2021
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