beacon

ウクライナの名門シャフタールに悲劇…スタッフが砲弾破片を浴びて死去、会長「この狂気を止めろ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ウクライナのサッカークラブ、シャフタール・ドネツクの育成組織のスタッフが戦争に巻き込まれ、死去した。3日、英『エクスプレス』が伝えている。

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻はいまだ続き、痛ましいニュースが相次いでいる。2日にはウクライナのサッカー選手2名が死去。同国3部リーグのGKビタリー・サピロさんは戦闘の中で、アマチュアクラブでプレーしていたドゥミトゥロ・マルティネンコさんは自宅マンションが爆破され、命を落とした。

 さらに、今季のUEFAチャンピオンズリーグにも出場していた名門シャフタールからも、悲しい報せが届いてしまった。セルゲイ・パルキン会長は、公式サイト内で育成組織のスタッフが死亡したことを告白。戦争への怒りを露わにしている。

「ロシアのサッカークラブのオーナー、経営者、選手たちに伝えたい。ロシアはウクライナに対して恐ろしい軍事攻撃を行った。あなた方が訪れたことのある国、ウクライナ。常に歓迎されてきた国だ。親戚、友人、知人がいる国だ。祖国である人もいるだろう。しかし、その国がロシア軍によって、あらゆる種類の武器で破壊されている」

「ロシアは、ナチズムを打ち負かすために多大な努力をしてきた国から、テロリストの国、沈黙の臆病者の国に変わりつつある。いま全世界があなた方を見ている。そして、世界はあなたが狂気を止めるような行動をとることを期待している。しかし、あなたは恐れている」

「恐れとは、スポーツにおいて勝利の確率をゼロにする感情だ。ウクライナの戦争に反対するあなたの恐怖は、破壊された都市、何千何万の民間人の死、死んだ子どもと傷ついた何百万人の運命となる」

「昨日、当クラブの社員が殺された。育成組織のコーチだ。ロシアの砲弾の破片で死んだ。ロシアはウクライナ人を殺している。この狂気を止めろ。黙ってないで、はっきり言ってくれ」

「さもなければ、これはあなた方個人の敗北となる。後世に残る敗北だ。世界史から消し去ることのできない敗北。そして、あなた方一人ひとりが、犯した罪の責任を負うことになる」

TOP