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“2年半ぶり”前線起用で決定機も…清水FW岸本武流「しっかり決め切らないと」

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FW岸本武流

[3.6 J1第3節 横浜FM2-0清水 日産ス]

 0-2のビハインドで迎えたハーフタイム、逆転に向けた清水エスパルスの最初の用兵は今季加入のFW岸本武流に託された。与えられた役割は近年務めていたサイドではなく、かつて本職としていた2トップの一角。Jリーグでは徳島ヴォルティス時代の2019年以来となるポジションだった。

 それでも岸本はブランクを感じさせず、持ち前の俊敏さを活かして次々に味方のパスに反応していった。後半25分、MF鈴木唯人からのボールに抜け出し、GKとの1対1から右足シュート。同30分にはまたも鈴木のクロスに反応し、高いジャンプからヘディングシュートを試みた。また終了間際の45+1分には、DF山原怜音からのクロスに対して大きく首を振る強烈なヘッド。だが、最後の精度だけが足りなかった。3本のシュートはいずれも枠を捉えられず、ノーゴールのままタイムアップ。チームも0-2のまま敗れた。

 試合後、平岡宏章監督は「最近はサイドバックやサイドハーフでの起用がが多かったかもしれないが、前への推進力を期待した」とFW起用の意図を説明。その中で「最初はあたふたしていましたが、途中から良い動き出しだったり、シュートに絡めた」と高評価を下した。

 一方、岸本は「チャンスを与えてもらったのに決め切ることができなかったのはすごく悔しい。このチームで決定力は本当に欲しいところだと思う。FWで出たらしっかり決め切らないとダメ」と責任を背負い、「決めるところを決めることがFWの仕事だと思っているので、そこをいかに仕留めるかが大事」と課題を振り返った。

 岸本によると、FW起用は「2年半ぶりくらい」。トレーニングでもそう長い時間はプレーしていなかったという。指揮官にとってもスクランブル起用だった様子。今後の起用の可能性については「そのうちチアゴ(・サンタナ)、レレ(FWディサロ燦シルヴァーノ)、カルリーニョス(・ジュニオ)、またオ・セフンも来るし、(千葉)寛汰、(栗原イブラヒム)ジュニアもいるので、うまく競争しながらやっていきたい。オプションとしてはゼロではない」と語るにとどめ、負傷者が相次ぐ中での厳しい戦力事情をのぞかせた。

(取材・文 竹内達也)
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