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ベンゼマ後半ハットで奇跡の大逆転劇!! R・マドリー、ムバッペ“2発”のパリSG破ってベスト8へ

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[3.9 欧州CL決勝T1回戦 R・マドリー3-2パリSG]

 UEFAチャンピオンズリーグは9日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、レアル・マドリーパリSGを3-1で破った。合計スコア3-2でベスト8入り。前半までは合計スコア0-2のビハインドとなっていたが、FWカリム・ベンゼマのハットトリックで奇跡的な逆転劇をもたらした。

 第1戦で0-1の敗戦を喫したR・マドリーはMFカゼミーロとDFフェルラン・メンディが出場停止となり、第1戦から先発2人を入れ替えた。GKはティボー・クルトワで、4バックはDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、DFダビド・アラバ、DFナチョ・フェルナンデス。中盤はMFトニ・クロース、MFルカ・モドリッチ、MFフェデリコ・バルベルデの経験豊富なトリオ。左からFWビニシウス・ジュニオール、FWカリム・ベンゼマ、FWマルコ・アセンシオの3トップを並べた。

 対するパリSGも先発1人を入れ替え、FWアンヘル・ディ・マリアに代わってFWネイマールが起用された。GKはジャンルイジ・ドンナルンマで、最終ラインは右からDFアクラフ・ハキミ、DFマルキーニョス、DFプレスネル・キンペンベ、DFヌーノ・メンデス。中盤はアンカーにMFレアンドロ・パレデスが入り、インサイドハーフはMFマルコ・ベッラッティとMFダニーロ・ペレイラ。前線中央のネイマールが0トップ気味のポジションを取り、ウイングは左にFWキリアン・ムバッペ、右にフリーマン気味に振る舞うFWリオネル・メッシが入った。

 試合は立ち上がりからR・マドリーが高い位置からプレッシングをかけ、1点ビハインドを取り返しにかかる。だが、パリSGもパレデス、ダニーロ、ベッラッティの3センターと降りてくるメッシが積極的にボールに顔を出し、ボールをしっかりと保持した。そして前半13分、パリSGに最初の決定機。ネイマールの縦パスを受けたムバッペが左のハーフスペースを抜け出すも、クルトワのビッグセーブに阻まれた。

 R・マドリーも前半25分、モドリッチがドリブルで侵入し、ベッラッティに奪われるも、セカンドボールをベンゼマがダイレクトシュート。惜しくも右に外れたが、可能性を感じるワンシーンだった。対するパリSGは同31分、ネイマールとのワンツーでゴール前に抜け出したメッシが絶妙な浮き球でクルトワの狙いを外したが、枠を捉えることはできなかった。

 パリSGは前半34分、浮き球に反応したN・メンデスが左サイドを抜け出し、折り返しのボールを受けたムバッペがニアポスト脇を撃ち抜くも、N・メンデスがオフサイド。命拾いしたR・マドリーは同37分、クロースのアーリークロスにベンゼマが反応したが、ヘディングシュートはドンナルンマに阻まれた。

 そうして迎えた前半39分、パリSGがついに先手を取った。カルバハルの攻撃参加を阻んだN・メンデスを起点にカウンター攻撃を仕掛け、ネイマールのワンタッチパスにムバッペが反応。ムバッペはミリトンを抜き去ってドリブルでゴール前に侵入し、シュートモーションに入ると、アラバが空けたニアのシュートコースを右足で撃ち抜いた。ムバッペは第1戦の劇的な決勝ゴールに続いて、またしてもクルトワの牙城を破った。

 後半もパリSGの切れ味は変わらない。9分、ハキミのボール奪取からカウンターを仕掛け、ネイマールがまたしても浮き球のスルーパスを送ると、ムバッペが突破。鋭い切り返しでクルトワをかわし、無人のゴールに落ち着いて流し込んだ。だが、これはムバッペが惜しくもオフサイド。R・マドリーは絶妙なラインコントロールでなんとか難を逃れた。

 後半11分にもパリSGに決定機。ファジーな浮き球に反応したムバッペが凄まじいスピードで裏に抜け出した。だが、1失点目で厳しい対応を迫られたアラバが足を伸ばして完璧なブロック。すると同12分、R・マドリーはクロースとアセンシオに代わってMFエドゥアルド・カマビンガとFWロドリゴ・ゴエスを入れ、2点差の逆転に向けてアクセルを踏んだ。

 すると後半16分、R・マドリーが思わぬ形からゴールを奪った。ペナルティエリア内でのバックパスにベンゼマがプレッシャーをかけると、ドンナルンマのパスがビニシウスの足元へ。ビニシウスがゴール前にラストパスを送り、ベンゼマがこれを落ち着いて押し込んだ。これで合計スコアは1-2。同19分にもロドリゴのクロスにベンゼマが頭で合わせ、わずかに枠を外れたが、サンティアゴ・ベルナベウのムードが大きく高まった。

 そして後半30分過ぎ、流れを変えたR・マドリーが一気に試合をひっくり返した。まずは同31分、モドリッチのパスカットからカウンターを仕掛け、ビニシウスの突破は相手の戻りの速さに阻まれるも、やり直したところからモドリッチが絶妙なスルーパス。これを受けたベンゼマの右足シュートがマルキーニョスに当たりながらもゴールに入った。

 さらに後半33分、R・マドリーはパリSGのキックオフに猛烈なプレッシャーをかけると、そのまま勢いのある速攻をスタート。ロドリゴ、ビニシウスの崩しからマルキーニョスのクリアミスを誘うと、これを拾ったベンゼマがダイレクトで決めた。ベンゼマはセカンドレグの後半だけでハットトリック。合計スコアを3-2とした。終盤はパリSGがカウンターで勢いを見せたが、そのまま試合はタイムアップ。R・マドリーが奇跡的な突破劇でベスト8入りを果たした。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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