beacon

パリ五輪世代のU-21日本代表が初陣勝利! 荒木遼太郎のアシストから小田裕太郎の決勝弾でU-23クロアチアを下す

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-21日本代表が初陣に臨む

[3.23 ドバイ杯U-23第1戦 U-21日本 1-0 U-23クロアチア ドバイ]

 パリ五輪世代のU-21日本代表は23日、アルアウィールスタジアムで行われたドバイカップU-23の初戦でU-23クロアチア代表と対戦。FW小田裕太郎(神戸)のゴールで、日本が1-0で勝利。パリ五輪世代が初の国際大会で初白星を飾った。

 大岩剛監督体制の初陣となった今大会。23日の初戦でクロアチア、26日の第2戦でカタール、29日には順位決定戦が行われる。初戦クロアチア戦で、日本は4-2-3-1の布陣を敷く。キャプテンマークはMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)が巻いた。

 GKは鈴木彩艶(浦和)、4バックは右からDF半田陸(山形)、DF馬場晴也(東京V)、DF西尾隆矢(C大阪)、DF成瀬竣平(名古屋)が並ぶ。ボランチ2枚は藤田とMF田中聡(湘南)。2列目は右がMF甲田英將(名古屋)、左がMF斉藤光毅(ロンメル)で、トップ下にFW鈴木唯人(清水)が入る。1トップはFW藤尾翔太(徳島)となった。

 クロアチアはU-23チームとしつつ、半分以上が2001年以降に生まれたパリ五輪世代。日本は同世代に対し、序盤から果敢に攻める。開始1分経たずして、斉藤が左サイドからカットインで入り込み、PA左から右足シュート。ゴール右外にわずかに外れた。

 前半3分、中盤の藤田と田中が攻守を整えつつ、甲田が再三右サイドから攻め立てる。カットインでPA手前に来ると、利き足とは逆の左足で積極的にシュート。直後にも右サイドからカットインを見せ、相手を引き付けつつパス。藤田のシュートを演出した。

 前半16分にはFKのチャンス。斉藤が左サイドでファウルを受け、FKを得ると、キッカーは鈴木唯。右足のインスイングでキックを放つが、相手GKにキャッチされた。18分にはパスを受けた鈴木唯がPA中央から右足シュートを打つも、相手GKのセーブに遭った。

 日本は中央で鋭い縦パスからチャンスを作るか、甲田と斉藤の個の力でサイドから打開を図る。前半22分、鈴木唯のパスから斉藤がフェイントを仕掛け、PA左の深い位置に進入。中央に折り返し、藤尾がヘディングシュートで合わせるが、相手GKの好セーブに阻まれた。

 前半28分には相手にFKの献上。左サイドからキックを打たれ、ボールはPA中央へ。しかし、鈴木彩が飛び出してキャッチでピンチを防いだ。その直後にはプレーが中断。ドバイの気候が29度になるため、給水タイムが設けられた。

 時間の経過とともに、クロアチアもボールを運び、パスをつないで日本陣内に攻め込んでくる。前半43分にはパスワークからPA手前まで近づかれるが、藤田が冷静にボール奪取。すかさずボールを運び出してカウンターから、甲田につなぐ。パスを受けた左サイドの成瀬が前線に送るも、PA付近の藤尾には合わなかった。

 日本は前半アディショナルタイムにも、鈴木唯と藤田のパスワークから藤尾が敵陣内で反転しながら右足シュートを放つ。しかし、これもまたGKに止められ、チャンスは結実しない。前半でシュート9本を放ったが、日本とクロアチアはスコアレスで後半に折り返した。日本はハーフタイムで半田を下げ、DF内野貴史(デュッセルドルフ)を投入する。

 後半も、日本は堅い守備を築きつつ、攻撃を仕掛ける。後半15分にはビッグチャンス。敵陣のPA手前に転がったボールを藤田が収め、ワンタッチから右足シュート。鋭い弾道は相手GKの右手に阻まれる。すると、ボールがゴール前にこぼれ、そこに藤尾が詰めて再びシュート。だが、ボールは大きくゴール上に外れた。

 日本は後半19分に3枚替え。斉藤、甲田、田中に代えて、小田、MF松村優太(鹿島)、MF松木玖生が入る。フォーメーションは変わらず、小田が斉藤の、松村が甲田の、松木が田中の位置に入った。クロアチアは後半25分までに交代カード5枚を使い切っている。

 さらに日本は後半28分、5枚目のカードとして藤尾に代えてMF荒木遼太郎(鹿島)が入る。鈴木唯が1トップに入り、荒木がトップ下になった。

 すると、日本が後半36分に待望のゴールを決める。小田のパスから荒木がボールを持ち、浮き球パスをPA内に送る。PA内に入った小田が飛び出した相手GKをかわし切り、無人のゴールに流し込む。大岩ジャパンのファーストゴールが決まった。

 先制した日本は後半42分、今大会交代枠の最後となる6人目として、成瀬に代えてDF加藤聖(長崎)が入る。しかし、直後にアクシデントが連続する。得点を挙げた小田がももを痛めて負傷退場。またそれとは別に、クロアチアは2度の警告でレッドカードとなり、同タイミングで10対10となった。さらに後半アディショナルタイムには内野が口内を出血。そのままピッチを後にし、9人で戦うことになった。

 試合はそのまま終了し、日本が1-0で勝利。大岩監督体制の初陣を白星で飾った。次戦は26日、U-23カタール代表との対戦となる。


▼ドバイカップU-23 2022特集ページ

TOP