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柏の伝統“19番”を身に着け、名古屋戦では豪快弾…U-21日本代表FW細谷真大「今年は本当に結果で示す」

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FW細谷真大

 U-21日本代表FW細谷真大は、所属する柏レイソルの20日J1第5節・名古屋グランパス戦で価値ある先制弾。ゴールを突き破るかのような豪快なシュートで今季2点目を挙げた。今季は柏のエースが背負ってきた19番を着用。「今年は本当に結果で示したいと思っています」と力強く語った。

 今月から始動した大岩剛監督体制の国内トレーニングキャンプにも招集されていたが、怪我のために不参加となっていた細谷。23日から開幕しているドバイカップU-23にも選出され、初の海外遠征に参加した。

 しかし、初戦のU-23クロアチア代表戦はベンチスタートのまま出番はなし。一方で、途中出場のFW小田裕太郎(神戸)とFW荒木遼太郎(鹿島)が好連係から決勝点を生み出した。細谷は「自分も刺激になりましたし、カタール戦に向けて、いい気持ちの状態で臨めるかなと思います」と目を光らせている。

 柏では今季J1リーグの全5試合で先発出場し、2ゴールを記録。特に20日の名古屋戦では圧巻の決定力を見せる。前半6分、中盤でボールを収めた細谷は、そのままドリブルでPA内へ。DF中谷進之介のマークも追いつけないほどの加速を見せつけ、PA内から左足を一閃。突き上げるような弾道は、GKランゲラックの守るゴールのニアサイドをぶち抜いた。

 名古屋戦のゴールは「一番最初にゴールを見ることを意識している」結果だという。「ほぼ1対1の状態でうまく仕掛けようと思っていたので、本当にいい形でいったんじゃないかなと思っています」。A代表に追加招集された中谷を相手に「やれているんじゃないかなというのは自分自身見せれた。そういう意味ではよかった」と手応えを口にした。

 柏では今季から19番を着用。これまでこの番号は工藤壮人らが背負ってきた“伝統の番号”だ。「レイソルにとって19番は、エースの人たちが受け継いできた番号なので、覚悟を持ってその番号をつけている。今年は本当に結果で示したいと思っています」。その固い決意を強調した。

 26日のU-23カタール代表戦では、初戦に起用されなかった選手の出場が濃厚だ。「海外の選手とやるのは久しぶりなので、どれだけ通用するかは楽しみな部分でもあります」。Jリーグで好調のストライカー・細谷の活躍にも期待が懸かる。

(取材・文 石川祐介)
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