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U-21日本代表DF半田陸はひさびさの海外遠征に充実感、「厳しい環境でも戦えることを証明したい」

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DF半田陸(山形)

 現在、ドバイカップU-23に参加しているU-21日本代表。DF半田陸(山形)は、23日のU-23クロアチア戦で前半45分間の出場となった。25日のオンライン取材では「全然よくなかった」と振り返りつつ、久々の海外遠征には充実した様子を見せている。

 日本は23日のクロアチア戦を1-0で勝利。終始ボールを支配しつつも、得点に結ぶことができず、試合は終盤までスコアレスで進んだ。後半36分に途中出場のFW小田裕太郎がゴール。接戦を制し、大岩剛監督体制の初陣を白星で飾った。

 先発出場した半田は「僕自身のプレーに関しては、全然よくなかったです」と語る。「90分やれる体の準備はできていた」といいつつ、プレー時間は45分。「まだまだ、もっとやらなきゃいけないシーンがとても多かった」と課題を挙げた。

 U-21日本代表の右サイドでは、半田が攻守の要に。クロアチア戦では個人技に秀でたMF甲田英將(名古屋)をサポートしつつ、相手のサイド攻撃を防いだ。守備面で「カウンター対応のところで、相手に大きなチャンスを与えなかったことはいい集中力で対応できた」と手応えを語る一方で、「(甲田)ヒデの特長を生かしてあげられなかった。もっと立ち位置で工夫しなければいけなかったですし、周りともっとコミュニケーションを取りながら、ヒデの特長をみんなで100%出してあげれれば」と改善点も口にした。

 年代別代表の常連として海外遠征の経験は豊富だが、コロナ禍で約3年ぶりという久々の遠征にもなった。「食事だったり、時差だったりはいまに生きている」。日の丸を背負った経験はいまだに体に染みついているようだ。

 もうひとつ、体に残る資質はキャプテンシーだ。U-17世代のときは2019年U-17ワールドカップにキャプテンとして出場。今回のU-21日本代表ではMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)がキャプテンを務めているが、半田は「キャプテンマークを巻いてても巻いていなくても、自分のやることは変わらない」と一人の選手としてチームを牽引する姿勢を忘れない。「どんどんチームにいい影響を与えられるようにしていければ」とチーム力の向上を掲げた。

 半田はクラブ事情により、27日にチームを離脱。26日のU-23カタール代表戦が今回の遠征で最後の試合になる。「僕自身の特長を存分に出したいです。違う環境でも、厳しい環境でも自分は戦えるんだぞと証明したいなと思います」。淡々とマイペースに、だが力強く、次戦に向けて意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)
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