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[船橋招待U-18大会] “赤い彗星” 東福岡で輝き始めた新2年生ドリブラー、MF竹下悠。「1対1は絶対に自信があります」

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東福岡高の新2年生MF竹下悠はこの日、まだまだ回数こそ少なかったものの、ドリブル、シャープな動きで存在感

[3.27 船橋招待U-18大会 京都橘高 1-1東福岡高]

 “赤い彗星”こと東福岡高で新2年生のドリブラーが輝き始めている。新2年生のMF竹下悠(BUDDY FC出身)が、前半からグイグイと仕掛けるドリブルで存在感。シャープな動きとテクニックによって個で左サイドを攻略していた。

 大会最終日で疲労もあったからか、本人は「個人的には足りなかったです。もっとサイドで受けて、1対1得意なのでドリブルで突破して行きたかった」と首を振る。直前に開催されたサニックスカップで課題になったというセカンドボールの回収と攻撃のバリエーションを増やすことを意識しながらのプレー。本人は納得していなかったものの、ドリブルはオープン攻撃を特長とする東福岡のストロングポイントになっていた。

 竹下は中学時代、JFAアカデミー熊本宇城で活動。ナショナルトレセンU-14にも選出されているMFは、「ヒガシはサイド攻撃なので、自分もいっぱい(サイド攻撃、ドリブルを)したいので」という理由で地元の名門、東福岡への進学を決めた。

「(東福岡はDFが)オーバーラップもめちゃくちゃ来るので、ドリブルしやすいです」という環境の中、特長を発揮してAチームへ。「中学校の頃、ずっとシザースとかやっていた。1対1は絶対に自信があります。フェイントの数とか自信がありますね」というドリブルが高いレベルでも通用することを証明し始めている。

「(サニックスカップや船橋招待の強豪相手でも)1対1は自分でも通用するなと思い始めて、遠慮なくチャレンジしています」。その竹下については、森重潤也監督や平岡道浩コーチも「経験値が上がってきた」「こっち(船橋)へ来て大分成長した」と認めるプレーを見せている。

 東福岡の先輩MF浦十藏(新3年)は、22年シーズン注目のドリブラー。竹下は浦について、「まずオフ・ザ・ボールが凄くて、攻撃だけじゃなくて守備とか色々なところに係るので参考にしています」。高速アタッカーの浦とはタイプが異なるが、経験豊富な先輩から多くを学びながら成長を目指している。

 この日は1試合限定の出場ながらも存在感ある動きを見せたが、本人は「まだまだ切れを増やしていきたい」と貪欲。コンビネーションから決定的なプレー、ゴールも増やしたい考えだ。今年の目標について、竹下は「勝負の年でいっぱいチャレンジしていきたいです。クロスでも活躍できるし、サイドで点を獲れる選手を目指したいです。今年、まずヒガシでスタメン取ってプレミア(リーグ)で活躍したいです」。期待の新星ドリブラーが成長を続け、“赤い彗星”のサイド攻撃を加速させる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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