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2位・東京Vは今季初黒星も…開幕8戦無敗の自信は折れず「こういう試合は必ずある。次にどう生かすか」

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東京Vが今季初黒星

[4.9 J2第9節 東京V 2-3 熊本 味スタ]

 開幕8試合で無敗を続けていた東京ヴェルディは今季初の黒星。点の取り合いで敗れ、堀孝史監督は「幸先よく得点を取れたんですけど、そのあとに失点を重ねた部分があったので、一度見つめ直してやらなければいけない」と試合を振り返った。

 ここまでJ2リーグ最多を誇る得点力は今節でも発揮され、前半29分にFW森田晃樹が先制ゴール。だが、その後は2失点を喫する。それでも1-2で迎えた後半31分には途中出場組のMFバスケス・バイロンとFW佐藤凌我が躍動。バイロンの浮き球パスから佐藤凌が右足を一閃し、2-2の同点ゴールを挙げてみせた。しかし、またしても終盤に痛恨の失点。その結果、2-3で今季初の黒星をつけられた。

 堀監督は守備面を課題に挙げつつ、攻撃面の手応えを強調する。「幸先よく得点を取れたんですけど、そのあとに失点を重ねた部分があったので、一度見つめ直してやらなければいけない部分だなと思います。ただ、最後まで選手たちがゴールに向かってくれた姿勢は今後につながる。こういう試合をした後が大事だと思うので、選手たちとしっかりと向き合っていい準備をして次のゲームに向かいたいと思います」。

 佐藤凌は後半16分から途中出場し、同31分に今季3点目をマークした。「(バイロンから)出てきそうだなと思いましたし、打つとしても、こぼれに行けるようにという準備をしながら、いいところに置いてくれたので、思い切って打ったら入った」。一方で、FWとしてチームを勝たせられなかったことには「まだまだ足りない」と悔しさも見せた。

 ただ、ここまでの8試合を無敗で戦い抜いたことは、選手たちに自信をもたらしているようだ。打ち合いの末の敗戦にも、選手たちの目は光を失わず。今回の敗戦について、選手たちも指揮官と同じ言葉を口にする。

 佐藤凌は「リーグ戦40試合近くある中で、こういう試合は必ずある。負けた試合を次にどう生かすかが大事。チームとしてしっかり反省して、次の試合で連敗しないように、勝ち点3を取れるように頑張っていきたい」と語れば、DF山越康平も同様に「負けた後の試合が大事だと思う」と前を向いた。

 初黒星を喫したが、順位は変わらず2位をキープ。長いJ2リーグの戦いはまだ始まったばかりだ。「次の一週間、山口戦に向けて勝ち点3をアウェーで取れるようにやっていきたい」(山越)。開幕8試合無敗というたしかな自信は手にすることができた。選手たちは気持ちを切り替え、残り33試合の先に待つ歓喜を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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