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FC東京・アルベル監督は浦和とのドローを評価、長友には「すばらしい活躍」と称賛も

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DF酒井宏樹とマッチアップするDF長友佑都

[4.10 J1第8節 FC東京 0-0 浦和 味スタ]

 FC東京浦和レッズの一戦はスコアレスドロー。しかし、一瞬も気が抜けない90分間となった。FC東京のアルベル監督は「戦術的でヨーロッパ的な試合だった。魅力的な、見ごたえのある試合だった」と振り返っている。

 シュート数では浦和が大きく上回ったものの、試合内容は互角。浦和がボールを保持しつつ、FC東京も反撃を狙う。結果的にはスコアレスに終わったが、手に汗握る試合展開となった。

 アルベル監督は「われわれの時間も浦和の時間もあった。戦術的でヨーロッパ的な試合だった。お互いにチャンスがある、魅力的で見ごたえのある試合だった」と試合を振り返る。どちらかの勝利にならず、引き分けに終わった結果が「妥当だった」と口にした。

 ハーフタイムではFW紺野和也を下げ、FWアダイウトンを投入。浦和の背後のスペースを狙うための策であり、さらに右サイドバックのDF渡邊凌磨もインサイドハーフに移動させた。「試合をよりコントロールしようという意図を持った交代」だったが、その後に渡邊が負傷交代。「凌磨が怪我をしてしまってゲームプランが少し崩れたのはありました。いずれにせよ、全選手が全力を出してがんばってくれた」と総括した。

 また、指揮官はDF長友佑都を名指しで評価する。長友は左サイドバックでフル出場。怪我から復帰した浦和DF酒井宏樹やMFダヴィド・モーベルグと相対し、相手の右サイド攻略を防いでみせた。アルベル監督は「長友佑都のすばらしい活躍を改めてコメントしたい」と言及。「守備のところ、とても集中したプレーをしてくれていました」と称えた。

 試合後、選手たちは引き分けという結果に不満を抱いていたようだ。アルベル監督はその様子を明かす。「勝利できなかったことに対してイライラしているというのは、ある意味プラス、素晴らしいこと。試合内容にかかわらず、勝利に飢える姿勢を持つことは素晴らしい」。悔しさを見せたその態度を褒め称えた。

 今季からFC東京を指揮して、まだ日は浅い。だが、リカルド・ロドリゲス監督率いる浦和と対等な戦いを見せた。「まだ今シーズン、われわれのプロジェクトが始まってまだ3か月ほどしか経っていません。にもかかわらず、浦和さんというポジショナルプレーをスタートしてから一年少し経っているチームに拮抗したこと、私は選手たちを誇りに思っています」。FC東京にとって、序盤の成長を確かめる価値あるドローとなった。

(取材・文 石川祐介)
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