beacon

[MOM3817]正智深谷DF岩崎佑槻(3年)_這い上がってきたCBが大一番で2発&無失点勝利!

このエントリーをはてなブックマークに追加

正智深谷高CB岩崎佑槻は2ゴールに加え、無失点勝利にも貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 関東大会埼玉県予選準決勝 正智深谷高 2-0 武蔵越生高]

 這い上がってきたCBが、正智深谷高を関東大会へ導いた。DF岩崎佑槻(3年=FC多摩ジュニアユース出身)が、埼玉県予選突破を懸けた大一番で2ゴール。縦に速い武蔵越生高を無得点に封じ、攻守でヒーローとなった。

 0-0の後半20分、岩崎は左FKのこぼれ球に反応。「振り抜くことしか考えていなかった」という右足ボレーをゴールネットへ突き刺した。「ああいうゴールは初めてです。瞬間的には頭が真っ白になって、めちゃくちゃ嬉しかったです」という会心の一撃。背番号3のDFはチームメートに祝福されながら、何度も咆哮していた。

 さらに1点リードで迎えた後半40分には、右足PKを決めて2点目。前日のPK練習では力みすぎて全く決まらなかったという。それでも、自分の役割として強い気持ちでPKスポットへ向かい、何本も蹴り込んできた成果を示すゴール。また、チームのビルドアップがなかなか上手くいかない中、DFラインを下げすぎないように意識しながら、素早いカバーリングでピンチの芽を幾度も摘んでいた。

 小島時和監督も「責任感が出てきた」と頷くDFの活躍。FC多摩ジュニアユース時代からのチームメートであるCB小屋結世主将(3年)は「(岩崎の活躍は)率直に嬉しいです。自分たち中学から一緒で。自分はずっとスタメンで佑槻は3軍とかだった。正智来てから信頼できるようになって、どんどん変わって、下から這い上がってきたので尊敬しています」と称える。

 Aチームに上がるために、競り合いや対人守備、コーチングを磨き、新チームスタート後にチャンスを掴んで活躍。隣で存在感を放つ小屋のように、仲間たちをより安心させる存在となって、正智深谷に多くの白星をもたらす。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP