beacon

V候補と渡り合うも、延長戦で惜敗。好チーム・神戸星城は選手権で初Vへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

神戸星城高は延長戦で敗れたもののMF宮本真都らが力を発揮し、好勝負を演じた

[6.3 インターハイ兵庫県予選準決勝 神戸弘陵高 2-0(延長)神戸星城高 アスパ五色メインG]

 神戸星城高は19年大会準々決勝で神戸弘陵高を破って4強入り。格上に挑戦して1-0で勝った当時からより力をつけ、意識も変化してきているチームは、初の全国へ真っ向勝負で強豪撃破を目指した。

 立ち上がりから隙を見せることなく守備対応し、前半半ば頃からボール保持の時間を増加。滝川二高OBの柏木佑介監督が「(ゲームメーク、守備面に加え)展開も良かったですね」と評したアンカー・MF宮本真都(3年)やチームにエネルギーを加える10番MF岡田大樹主将(3年)を中心にボールを動かし、バイタルエリア、ゴール前へ侵入しようとした。

 後半は意図的に相手を食いつかせることでスペースを作り出す。そして、右の俊足SB大西陸人(3年)が3度4度と決定的なクロスへと持ち込んだ。だが、FW西田光貴(3年)のダイレクトボレーやMF菊川昂成(3年)のヘッドなどチャンスを活かすことができずに無得点。神戸弘陵の推進力に押し返され、また、延長戦では体力面や選手層で差を作られた。

 好チームは初の決勝進出、全国出場へ向けて堂々の戦いを見せた一方、経験値など紙一重の勝負で課題となった部分も。柏木監督は「もうちょっと個人のところで剥がせる部分をもっとやりこまないといけない。ボール動かし方とか立ち位置はある程度自信をつけてくれている。あとは前で決め切ること」。今大会はプリンスリーグ関西1部の報徳学園高などを撃破し、優勝候補筆頭にも互角の戦い。この日の悔しさも胸にさらに成長を遂げ、選手権で歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

TOP