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[MOM3886]大分鶴崎FW川野竜聖(3年)_背番号10を背負う163センチの小兵、大一番で「記憶にない」1試合4発!!

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決勝戦で4ゴールを奪った大分鶴崎高FW川野竜聖(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.6 インターハイ大分県予選決勝 大分鶴崎高 5-0 鶴崎工]

 左サイドでボールを受けると、まさに放たれた矢の如く、キレのあるドリブルで相手守備陣を混乱に陥れる危険な存在。決勝戦では自身も記憶にないという1試合4得点と大爆発。大分鶴崎高の背番号10を背負うFW川野竜聖(3年)はチームに栄冠をもたらすとともに、自らの存在感も十分に示してみせた。

「チームとしてまずは前半で先制して流れを掴みたいという思いがあったので、最初に得点できて流れが良くなったと思います」

 首藤謙二監督も「調子に乗ると、どんどん仕掛けていくタイプ。下級生の頃はただひたすら攻撃というイメージだったが、3年生になって献身性が出てきた。チームプレーを意識するようになってそれが良い結果に結びついた」と川野の成長を評価している。

 準決勝では好機を演出するも、相手守備陣の粘り強い対応で無得点に終わっただけに、決勝戦に賭ける意識は格段に高かった。

「ゴール前では割と自分の感覚を信じてシュートを打っていくが、今日はどのシュートも良いところに飛んでくれました」と自身も充実のプレーだったと胸を張る。

「今日はトップの楠元(和馬)が前線で体を張ってくれていたので、僕が動くスペースができた。2年生ですが人懐っこい後輩で頼りにしています」とチームメイトへの感謝も忘れない。

 リオネル・メッシが憧れだと語る大分鶴崎の攻撃のキーマン。163cmの小柄な10番は全国の舞台でどのような輝きを放つのか注目される。

(取材・文 安倍令文)
●【特設】高校総体2022

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