beacon

[MOM3890]徳島市立DF稲川陽友(3年)_丁寧な守備で無失点VのDFが誓う変化。「チームの起爆剤になれる燃える男に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

徳島市立高DF稲川陽友は無失点優勝に貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.6 インターハイ徳島県予選決勝 徳島市立高 4-0 徳島科学技術高 会場非公表]

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体2022」男子サッカー競技の部の開催地は、徳島県。6月6日、そのインターハイ予選徳島県大会で8連覇を果たした徳島市立高の選手たちは、入学時からこの夏を1つの目標としてきた。決勝戦後、高い目標を持つからこそ河野博幸監督と選手たちは試合内容すべてに満足している様子ではなかったが、結果は4-0。準決勝以下の試合を含めても、失点することなく頂点に立った。

 その無失点での優勝を最終ラインで支えたDF稲川陽友(3年)。決勝戦では、3バックのセンターで、周囲のカバーリングなど、誠実で謙虚な人柄が見える丁寧な守備を務めた。けれど、稲川もまた、試合後には反省の言葉が多く出た。

 本来は高いヘディングも武器の1つで、準々決勝ではそのヘディングで得点も生んだが、「準決勝、決勝ではあまり強さは見せられなかったし、競り勝ったとは言えない場面もあった」と振り返る。

 その反省も踏まえ、今後は「競り合いは絶対に負けない武器に。攻撃のセットプレーでも、しっかり仕留められるような選手に」なると、宣言。加えて、「攻撃の組み立てや後ろからの声掛けをもっとできるように」したいと語った。

 河野監督からの高い期待と評価があったからこそ1年生からAチームで起用してもらい、全国大会の経験も重ねてきた。最終学年で迎えたこの地元開催のインターハイでは、誠実さだけでなく、これまでの経験を生かしたたくましさを示したい。

「今までと違う、チームの起爆剤になれる燃える男に必ずなって、インターハイのピッチに立ちます!」(稲川)。

(取材・文 前田カオリ)
●【特設】高校総体2022

TOP