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U-21日本代表“背番号10”斉藤光毅は大一番・韓国戦へ、「次は自分が決める」中島大嘉の初弾に触発も

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MF斉藤光毅(ロンメル)

 U-21日本代表は12日にU23アジアカップ準々決勝で韓国と対戦。11日の練習後の囲み取材で、MF斉藤光毅(ロンメル)が意気込みを語った。

 9日のグループリーグ第3節・タジキスタン戦では、今大会初出場の3人がゴール。MF松木玖生(FC東京)、MF佐藤恵允(明治大)、FW中島大嘉(札幌)の得点で、日本が3-0と勝利を収め、グループリーグ突破を決めた。

 代表初ゴールの中島に斉藤が駆け寄り、その丸刈り頭をグリグリする場面も。「約束は何もしてないです(笑)。ちょっとグリグリしたくなっちゃった」と笑顔を見せつつ、「次は自分が決めて、グリグリされる側になりたいです」とおどけながらも決意を語る。今大会に臨むチームの雰囲気は緩くもなく、殺伐としてもいない。そのムードを作る一人が、チームを牽引する斉藤だ。

「それがいいのか悪いのかは別として、自分はあまり殺伐とした空気を作れるタイプじゃない。自分が上の代に行ったとき、そういう殺伐とした雰囲気は最初は戸惑うときもある。そういうのはなくしていかなきゃいけないし、そういうのが自然と出るのかなと思っています」

「練習中はきりっとする場面はきりっとさせてやっていければ。(3月の)ドバイ杯もやっていますけど、自分もこういう立場は初めて。あんまり慣れていないので、いろんな経験だと思ってやっていかなきゃいけない」

 初戦はコンディションが上がらないまま、試合の中で調整も苦戦した。しかし、第2節では先発出場で後半16分までプレーし、第3節では後半13分から途中出場。「すべてにおいて上がってきている」。3試合出場で着実に持ち前のキレを取り戻し、鋭いシュートやドリブルを見せつけた。

 決勝トーナメント初戦での韓国戦という状況も、斉藤の闘志に火をつける。「自分はU-20のワールドユースで負けたという思いがあるので、余計気合いが入っています」。斉藤は17歳のとき、2019年U-20W杯のU-20日本代表メンバーに“飛び級”招集。グループリーグ3試合に出場し、決勝トーナメント進出に貢献した。だがその後、負傷により無念の離脱。日本は1回戦で韓国に0-1で敗れていた。

 背負うものは大きいが、あくまでモットーは楽しみながらプレーをすることだ。「無理に力まず、気負わず、自分たちがやっていこうとしているプレーを心掛けてやっていきたい」。優勝を目指すための大一番。背番号10の本領発揮に期待が懸かる。

(取材・文 石川祐介)
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