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佐野日大支える185cmの俊足DF高根澤賢。チームのため、自身の将来のためにも矢板中央との守り合いで勝利を

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堅守・佐野日大高を支える185cmのストッパー、DF高根澤賢

[6.14 インターハイ栃木県予選準決勝 佐野日大高 0-0(PK3-0)宇都宮短大附高 栃木グ]

 佐野日大高は185cmのストッパー、DF高根澤賢(3年=すみだSC出身)をはじめとした3バックと両WBの5人がいずれも身長175cm以上。DF陣の高さは大きな武器だ。この日は宇都宮短大附高にボールを保持される時間が増えていたが、高根澤は「自分たち3バックとも身長がデカくてヘディングが強いので、そこは意識してきょうは守れたかなと思います」と振り返る。

 ボールを保持する相手への耐性はできていたという。「関東大会の本戦で日藤(日大藤沢高)とか前育(前橋育英高)とか上手いチームで良い経験ができていたので、その成果がこの試合で出たと思います」。グラウンダーのボールや胸で収めるボールも使い分けてくる相手の攻撃を潰しきれない面もあった。DFラインにミスが出て決定機を作られるシーンもあったが、心の中にゆとりを持ちながら我慢強く守り抜いて無失点。宿敵・矢板中央高との決勝へ向けてまた自信をつけるゲームになった。

 高根澤は昨年度の選手権予選決勝でも先発出場。「矢板は気合が違いますね。クロス上げたら必ず入ってくるみたいな」と他のチームと矢板中央の違いを説明する。他のチームであれば、諦めるようなボールでも矢板中央は体を投げ出して飛び込み、触ってしまう。15年以来の全国切符を掴むためにはその気迫を上回ることも必要。「これから(決勝まで)中4日あるので対策して対応したい。しっかりとゼロで抑えて勝ちきりたいと思います」と誓っていた。

 高根澤は長身に加え、50m走6秒1のスピードも魅力。スピードのあるFWでも付いて行ける能力がある。足下の勝負も苦にしないストッパーは、「県内のCBでは負けない自信があります」とコメント。堅守・矢板中央との守り合いでも負けるつもりはない。

 憧れはDFチアゴ・シウバやDF冨安健洋。偶然にも昨年から背負う「16」は、目標とする冨安が日本代表で身につけるユニフォームと同じ番号だ。チームのため、また強豪大学へ進学して目標の存在に近づくためにも決勝で強豪を封じ込み、全国でアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
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