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[MOM3927]昌平DF津久井佳祐(3年)_出場危ぶまれるも、注目DFはピッチでさすがの安定感

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昌平高のU-17日本高校選抜CB津久井佳祐主将は終盤、相手の攻撃を次々と阻止

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.19 インターハイ埼玉県予選決勝 昌平高 2-1 成徳深谷高 NACK]

「ゲーム全体というかチームとしては津久井ですかね」。昌平高の藤島崇之監督は、粘り強くリードを守り切った試合後、マン・オブ・ザ・マッチとしてCB津久井佳祐主将(3年=FC LAVIDA出身)の名を挙げた。

 前半は的確なカバーリングを続けていた一方、相手のロングボールにひっくり返されてしまう部分もあった。後半9分にはこぼれ球を押し込まれる形で1失点。相手を勢いづかせてしまったが、そこからの安定感はさすがだった。

 CB今井大翔(3年)と協力しながら、ヘディング、抜け出しの対応、ゴール前に入ってくるボールの処理をほぼパーフェクトにやり切って勝利。「対応とか常に頭の中で考えて集中力を持ちながらプレーしていました。無失点で行きたかったんですけれども。(失点した)あとは守り切ることを目標にしっかりと戦っていました。押し込まれることはあったんですけれども、最後まで行かれなかったのでそれは良かったと思います」と微笑んだ。

 今年、U-17日本高校選抜で守備能力の高さを発揮。フィード力も秀でたCBは、全国トップレベルのDFだ。その津久井は、準決勝(15日)前日に腰を負傷。痛みが続き、準決勝も、決勝も当日まで出場できるかどうか分からない状況だったという。

 それでも、鍼治療と痛み止めによってピッチへ。「試合中はアドレナリンが出ていた」というDFは、強い責任感を持って戦い、チームの優勝に大きく貢献した。チームメートのMF荒井悠汰(3年)がFC東京入りを決め、今年は自身もプロ入りを強く意識してのシーズンだ。強敵を個でも封じ込んでいる印象のDFは、まずコンディションを回復させること。そして、全国大会では「昌平は毎年攻撃が注目されて守備は注目されないので、今年の昌平は守備に注目されるようにしていきたい」という思いも込めて、「堅守・昌平」の中心選手としてゴールを守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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