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「結果を残す気持ちで入った」、前田が李&ハーフナー不在の試合でゴール

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[2.24 キリンチャレンジ杯 日本3-1アイスランド 長居]

 エースの座は譲らない。日本代表FW前田遼一(磐田)が電光石火の先制点でレギュラー獲りをアピールした。前半2分、DF槙野智章(浦和)の左クロスをヘディングで捉え、ゴール左に叩き込む。昨年11月11日のタジキスタン戦(4-0)以来、国際Aマッチ2試合ぶりとなる7得点目を記録した。

 4-2-3-1を基本布陣とするザックジャパンで最も熾烈と言えるのが、1トップのポジション争いだ。昨年1月のアジア杯などザックジャパン立ち上げ当初は前田がレギュラーを務めてきたが、その後は前田の負傷もあり、FW李忠成(サウサンプトン)が台頭。昨年9月に始まったW杯アジア3次予選からはFWハーフナー・マイク(フィテッセ)もA代表に初招集され、昨年10月11日のタジキスタン戦(8-0)では初先発で2得点を挙げるなど、一気に存在感を高めた。

 たった一つの“枠”をかけた3人の争い。李、ハーフナーがそろって今年1月に欧州に移籍し、唯一の国内組となった前田にとって、海外組不在のこの試合は絶好のアピールのチャンスでもあった。

「結果を残す気持ちで入った」。8試合ぶりの先発となった昨年11月15日の北朝鮮戦(0-1)に続く2試合連続の先発出場。ここで結果を残さなければ、あとはないと自らを追い込んでいた。

 29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(豊田ス)では李、ハーフナーも代表に招集される見通し。「今日は海外組もいなかった。これからもがんばりたい」。ザックジャパンのエースをめぐる争いは、ここからが本番だ。

(取材・文 西山紘平)

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