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[CL]アーセナル、意地のゴールラッシュもあと一歩及ばず…ミランが8強へ

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は6日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合を行った。アーセナル(イングランド)はホームにミラン(イタリア)を迎え、3-0で勝利したものの、第1戦で喫した0-4での敗戦が響き、2試合合計3-4となり、16強で姿を消した。

 4点のビハインドを背負っていたアーセナルは、奇跡を起こすべく序盤から攻め続けた。前半7分、FWチェンバレンのCKをゴール中央でフリーになったDFコシールニーが頭で決めて先制する。同10分にはFWウォルコットが右サイドからPA内のFWファン・ペルシーにパス。右足で放ったシュートはGKアッビアーティに弾かれる。こぼれ球を拾ったチェンバレンのシュートもゴール左に逸れたが、人数をかけた攻撃を見せた。

 同19分にもファン・ペルシーが得意の左足でゴールを狙うが、アッビアーティがセーブ。だが、その7分後、MFアレクサンドル・ソングからの縦パスを受けたウォルコットが右サイドから鋭角に仕掛ける。エリア内に侵入し、低いボールをゴール前に送るとDFチアゴ・シウバがクリアミスし、ボールはMFロシツキーの足下へ。これをロシツキーが確実に押し込み、アーセナルが2-0とリードする。さらに前半終了間際には、右サイドからチェンバレンが仕掛け、PA内でDFに倒されてPKを獲得。これをファン・ペルシーがゴール右に決めて、前半だけで3点を返し、第1戦からの通算ゴールを3-4とした。

 後半に入ると、ミランもやや落ち着きを取り戻し、攻勢を強めていく。しかし、集中を切らさないアーセナルの守備を崩せない。逆に後半13分にはアーセナルにビッグチャンスが訪れる。ハーフウェーライン手前でボールを奪ったロシツキーを起点に、カウンターに出る。左のFWジェルビーニョがPA内でシュートを打つと、DFに当たりながらアッビアーティが好セーブを見せる。さらに、こぼれ球をファン・ペルシーがダイレクトでシュートしたが、これもアッビアーティがキャッチした。

 この守護神の奮闘に応えたいミランもシュートまで持ち込む回数を増やすが、なかなか枠にボールを飛ばせない。同17分には、GKシュチェスニのパスミスをFWイブラヒモビッチが拾ってシュートを放つが、これもゴール左に外れていく。同31分には右サイドを崩し、途中出場のMFアクイラーニからのパスをゴールエリア内でDFノチェリーノが受けてシュートを放つが、シュチェスニに当ててしまい決定機を生かせない。

 ミランを追い詰めるアーセナルにアクシデントが起きる。後半39分、何度もチャンスをつくったウォルコットが右足首を痛めて交代を強いられた。この影響もあり、終盤は失速し、決定機をつくれないままで試合終了。驚異的な追い上げを見せたが、ベスト8にあと一歩届かず、2試合合計4-3で逃げ切ったミランが準々決勝進出を決めた。

[写真]ミランを圧倒したアーセナルだが、第1戦の大敗が響くことに

【決勝トーナメント1回戦】
[第2戦]
(3月6日)
アーセナル 3-0 ミラン☆
[ア]ローラン・コシールニー(7分)、トマシュ・ロシツキー(26分)、ロビン・ファン・ペルシー(43分)
※2戦合計4-3でミランが準々決勝進出


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