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[五輪最終予選]1年4か月ぶり招集の工藤に関塚監督「ずっと追っていた」

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 日本サッカー協会は8日、五輪アジア最終予選・バーレーン戦(14日、国立)に向けたU-23日本代表メンバー19人を発表した。2月22日のマレーシア戦(4-0)で2次予選のクウェート戦に続き累積2枚目の警告を受けたFW大迫勇也(鹿島)が出場停止となることもあり、FW工藤壮人(柏)が10年11月のアジア競技大会以来の同代表復帰を果たした。

 関塚隆監督は「大迫の出場停止もあるが、工藤はずっと追っていた選手」と常にラージグループに入っていたことを明かし、「彼自身、昨季レイソルでチームとしてJ1優勝を経験し、そのあとのクラブW杯にも出場した。昨日のACLにも出場し、大きな経験をしながら力を付けてきている」と評価した。

 工藤は2月26日のちばぎんカップで決勝点を決めるなど、チームで熾烈なポジション争いを繰り広げており、3日の富士ゼロックススーパー杯・F東京戦は出番がなかったが、7日のACLブリーラム戦は後半21分から途中出場。指揮官は「前線でボールをおさめることができるし、ゴール前でのシュートもうまさも持っている。バーレーン戦でも力を発揮して、チームに活力を与えてもらいたい」と期待を寄せた。

 関塚ジャパンに選出されたのは10年11月のアジア競技大会以来、約1年4か月ぶり。アジア競技大会ではチームとしてはアジアの頂点に立ったが、工藤は3試合の出場にとどまり(うち先発は1試合)、その後、招集を見送られてきた。引き分け以上で自力での五輪出場が決まる大一番。ゴールでチームをロンドンに導くことができれば、自分自身の五輪本大会でのメンバー入りに向けても、これ以上のアピールはない。

(取材・文 西山紘平)

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