[4.8 J2第7節 愛媛4-2福岡 ニンスタ]

　愛媛FCがFW有田光希の2得点などで今季最多の4ゴールを挙げ、アビスパ福岡に4-2で快勝した。愛媛は3試合ぶりの勝ち点3。一方の福岡はMF成岡翔が2点を決めるも前節・京都戦(2-3)に続いて2連敗となった。

　試合は立ち上がりから激しく動いた。愛媛は前半3分、DF内田健太からMF赤井秀一とつなぎ、MF大山俊輔が左クロス。ファーサイドから詰めた有田がワントラップから右足で蹴り込み、先制点を奪った。

「(前節の)大分戦(0-1)で立ち上がりに外していたので、今日はトラップしてGKの動きを見れた。冷静に決められた」。プロ初ゴールを決めた3月25日の栃木戦(1-1)以来、2試合ぶりのゴールで愛媛が先制したが、福岡も前半9分に成岡のゴールで同点に追いつく。

　それでも愛媛は前半42分、右クロスを一度はクリアされるもDF浦田延尚が頭で押し返し、自らゴール前まで駆け上がると、DFが処理にもたつく間に浦田がボールを奪取。そのままゴールに押し込み、浦田のJ初ゴールで再び勝ち越した。

　2-1で折り返した後半立ち上がりの1分、一瞬の隙を突いた。GK秋元陽太のパントキックから有田が最終ラインの背後を取る。頭で前に落とし、GKとの1対1を落ち着いて右足で制した。後半16分には内田の左クロスから赤井がヘディングで追加点。4-1とリードを広げ、その後も有田にハットトリックのチャンスはあったが、惜しくも決め切れず。後半38分には成岡に2点目を許したが、そのまま4-2で逃げ切った。

　今季神戸からの期限付き移籍で愛媛に加入した有田は2得点の活躍で今季3点目。目標の15ゴールに向け「まだ始まったばかりだし、今日も1対1で外してしまった。そこを決めていけば、目標にもたどり着けると思う」と力強かった。