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U-23候補・杉本が移籍後2戦連発!!東京Vが2発完勝で3連勝

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[4.8 J2第7節 東京V2-0徳島 味スタ]

 2位東京ヴェルディはホームで15位徳島ヴォルティスと対戦し、2-0で勝利した。U-23日本代表候補FW杉本健勇が先制点を奪うと、後半にはFW小池純輝がダメを押した。C大阪から期限付き移籍してきた杉本の移籍後2戦連発弾の活躍で東京Vが今季初の3連勝を飾った。一方の徳島は3連敗となり、5戦勝ちなし(1分4敗)と浮上のきっかけをつかめていない。

 東京VはU-23日本代表候補のMF小林祐希と杉本がそろって先発。小林はMF和田拓也とダブルボランチを務めた。杉本は移籍後初先発を果たすと、FW阿部拓馬と2トップに入った。

 前半5分、アクシデントが発生。DF土屋征夫とMF斉藤大介が空中戦で競り合った際に、ともに頭を負傷。試合はしばらく中断する。互いに頭にバンテージを巻き、再開。しかし同16分に土屋は左肩の痛みを訴え、負傷交代を強いられた。代わって、DF中谷勇介が出場。これに伴い、SBで先発していたDF高橋祥平がCBに回り、中谷は左SBに入った。

 その後は徳島が果敢に攻め込む。2トップのFW津田知宏とFWジオゴを的にボールを入れようとする。しかしバイタルで決定的な場面をつくることはできない。対する東京Vはシュートまで持ち込めず。前半30分にはMF飯尾一慶が左サイドゴールライン際からクロスを入れるも、杉本には届かない。同39分にはDF森勇介が右クロスを入れたがゴールラインを割った。

 前半43分には徳島が決定機を演出。右クロスをジオゴが落とし、ファーサイドの衛藤がシュート。こぼれを拾ったDF西嶋弘之のシュートはクロスバーを叩く。スコアは動かないままに0-0で前半を折り返す。

 後半に入っても徳島が試合の主導権を握る。後半10分にはMF衛藤裕の縦パスに左サイドへ抜け出した津田がゴールライン際からクロスを入れる。ジオゴが胸トラップするも、シュートは打てない。同12分にもPA左へ津田が進入。折り返しを受けたジオゴがPA内でDFをかわし、シュートまで持ち込もうとするが転倒。ボールを失い、得点にはつなげなかった。

 すると、ここまでシュート1本しか打てていなかった東京Vがワンチャンスをものにする。後半16分、MF西紀寛のパスを受けた小林がDFを引きつけてPA内へ浮き球パス。これを西がワンタッチで前へ押し出す。走り込んでいた杉本が2タッチでボールを落ち着けると右足を一閃。素早いモーションからの鋭いシュートはゴールネットへ突き刺さった。杉本の移籍後2戦連発弾で先制に成功。東京Vが1-0とリードを奪った。

 東京Vは後半29分に飯尾に代えて、MF小池純輝を投入。この采配に小池が応える。同43分、西のパスに阿部が抜け出す。PA内左で粘るとサイドから仕掛け、ゴールライン際から中央へ折り返す。飛び出してきた小池がDFともつれ合いながらも、左足シュート。小池のゴールで2-0に突き放す。そのまま逃げ切った東京Vが勝利。3連勝を飾った。

 試合後、東京Vの川勝良一監督は「いい仕事、決定力のある仕事をしてくれる」と杉本を称賛。杉本は2戦連発弾について「嬉しかった。前のときも西くんがアシストしてくれて。きょうも西くんからいいボールが来た。西くんに感謝したい」と謙虚なコメント。今後はU-23代表候補合宿に合流するが「呼ばれたときはどうしようと思ったが、味スタで勝つことができて、気持ちよく代表にいけます」と話すと笑顔をみせた。

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