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35歳ベテラン守護神躍動!リーグ最少失点の水戸が徳島下し3連勝

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[4.30 J2第11節 水戸2-1徳島 Ksスタ]

 30日、J2第11節が行われ、6位・水戸ホーリーホック対18位の徳島ヴォルティス戦は、今季初先発のDF加藤広樹とMF西岡謙太のゴールによって水戸が2-1で勝ち、今季2度目の3連勝を果たした。

 開幕から10試合で5失点。リーグ最少失点の水戸が堅守で徳島の前に立ちはだかった。前半チャンスを作っていたのは3月17日の第3節・栃木戦以降8試合白星のない徳島。4試合連続無得点中と得点力不足が不振の原因となっている徳島だったが、この日は早い段階でFWキム・ジョンミンとFWジオゴの2トップにボールを当てると、セカンドボールでの攻防戦でも優位に立って相手を押し込んだ。

 7分にはセンターサークルでインターセプトしたキム・ジョンミンがドリブルで持ち込んでから強烈な左足シュート。15分にはPAで浮き球の対応を誤った相手DFからFW鈴木達也がボールを奪うと、その折り返しからジオゴが決定的な右足シュートを放つ。さらに直後には左CKからDF西嶋弘之が決定的なヘディングシュート。28分にも中盤での混戦から抜け出したキム・ジョンミンがGKとの1対1から強烈な右足シュートを撃ち込む。

 だが水戸は35歳のベテランGK本間幸司がビッグセーブを連発。キム・ジョンミンとの1対1の場面では左手ワンハンドで強烈な一撃に反応するなど、J2通算418試合目となる守護神の経験と安定感が相手にリードを与えなかった。地元出身で水戸在籍14年目、今季から主将を担うGKの好守に支えられたチームは逆に前半37分、ファーストシュートで先制点を奪う。

 左SB輪湖直樹が獲得した左FKのキッカーは10番MF橋本晃司。その左足キックに対し、DFを引き付けながらニアサイドへ走りこんだFW鈴木隆行の後方から現れた加藤が、頭で先制ゴールを叩き込んだ。今季初先発の191cmDFが決めたゴールでリードを奪った水戸に対し、徳島は後半開始直後にもキム・ジョンミンの決定的なヘディングシュートが本間に阻まれて追撃することができない。

 ハーフタイムに小林伸二監督から「自分たちでチャンスをつくってビハインドを跳ね返そう」と送り出された徳島だが、攻撃の精度を欠いてしまい決定機の数も減少。そして後半44分にはMF上里一将の不用意なバックパスを水戸MF西岡にインターセプトされ、そのまま右足シュートを決められてしまう。

 痛すぎる追加点を奪われた徳島は後半ロスタイム、MF宮崎光平がPAで水戸DF市川大祐に倒されて得たPKをFW徳重隆明が右足で決めて1点差へ迫ったが反撃も時すでに遅し。守護神の好守など堅い守りで徳島を封じた水戸が今季2度目となる3連勝を飾った。殊勲の本間は試合後のヒーローインタビューで「3連勝は2回目。最高です!」。また柱谷哲二監督は「選手が良くやってくれた。湘南戦(27日、2-1で勝利)のダメージが残っていたが、『勝つんだ』という執念が出たと思う。(3連勝したがこれからも)止まることなく前進させていきます」とさらなる躍進を宣言。昨季17位の水戸が一躍J1昇格争いの台風の目となってきた。

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