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[JFA プレミアカップ2012_MOM]G大阪JYMF市丸瑞希(3年)_「一番頼りになる」ボランチが得点王獲得

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[中学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
JFA プレミアカップ2012 supported by NIKE
[5.5 JFAプレミアカップ決勝 G大阪ジュニアユース4-1大宮ジュニアユース J-GREEN堺S1]

「ずば抜けたサッカー感を持っている。アイツは代わりがいないです。一番頼りになる。(FW高木がMVPに選出されたが)ボクの中では彼がMVPかなと思っていました」と鴨川幸司監督も認めたプレーでチームを引っ張ったガンバ大阪ジュニアユースMF市丸瑞希(14)が、今大会の“陰のMVP”だった。

「パスカットとかディフェンス、そしてスルーパスが得意。目立つ選手じゃないけれど陰で頑張る」と自己分析する市丸は、チームの危険の芽を確実に摘む好選手。攻守ともに空いたスペースへのランニングを欠かさず、また攻撃面では相手との距離が短くても正確なパスとキープ力の高さでボールを失わない。この日は後半22分に「得意」のPKをゴール左下隅へ流し込んで今大会6得点目。ボランチのポジションを務めながらも大会得点王の称号も手にした。

 得点王については「そういうプレーヤーではないし、みんなが頑張ってくれたから取れた」と謙遜していたが、札幌U-15との初戦で決めた左サイドからの鮮やかなコントロールショットなどシュートセンスも高く、ドリブルで局面を破る怖さも持ち合わせている。そして、強く正確なパスをPAの味方の足元へ狂いなく入れるなど、何度も決定的な仕事をし続けていたMFは攻撃面でもライバルたちの脅威だった。チームの陰の役割ながらも存在感は抜群。G大阪のホームゲームをスタジアムで観戦し、明神智和やMF遠藤保仁のプレーを題材にいいところを吸収しているMFが、これから着実に憧れにされる選手へと成長していく。

(取材・文 吉田太郎)
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