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田中のハットなどで千葉が5年ぶり6発大勝、J2降格後初の4連勝

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[5.13 J2第14節 町田1-6千葉 町田]

 ジェフユナイテッド千葉が大量6ゴールを挙げ、FC町田ゼルビアに6-1で大勝した。今季初の4連勝で5戦負けなし(4勝1分)とし、首位とは勝ち点3差となった。4連勝はJ1時代の08年以来、4シーズンぶりで、J2降格後は初めて。1試合6得点は07年8月29日のJ1大分戦以来、5シーズンぶりとなった。

 圧勝劇の主役はMF田中佑昌だ。立ち上がりの前半3分、相手PA手前で粘ると、こぼれ球をMF兵働昭弘が拾い、再び田中に預ける。FW深井正樹とのワンツーからPA内に抜け出し、右足でゴールに流し込んだ。

 前半41分には深井の浮き球のパスからFW藤田祥史が左足ダイレクトで振り抜く。豪快なドライブシュートで2-0と突き放した。

 町田にもチャンスがなかったわけではない。しかし、最後の決定力を欠き、後半は千葉のゴールラッシュとなった。後半14分、深井が藤田とのワンツーから左足で追加点。同17分には兵働の絶妙なスルーパスに抜け出した田中が自身2点目を奪い、4-0と試合を決定づけた。

 後半24分には町田もFW平本一樹のゴールで1点を返すが、千葉の勢いは止まらない。同30分、兵働の素早いリスタートに反応した藤田が抜け出し、5-1と再びリードを広げた。

 締めくくりはこの男だ。「2点目を取ってからハットトリックを狙っていこうと思っていた」という田中。迎えた後半34分、深井のスルーパスから相手陣内を独走すると、最後はGKとの1対1から冷静に左足で流し込んだ。自身初のハットトリック達成が、千葉にとっても06年10月14日のJ1鹿島戦で3得点したMF阿部勇樹(現浦和)以来のハットトリックとなった。

 6-1の大勝で今季初の4連勝。それでも木山隆之監督は「点はたくさん入ったけど、特に前半はあまりいい形で自分たちの攻撃をできなかった。もっと自分たちでボールを回したかった」と指摘する。藤田も「内容自体はよくなかった。もっとレベルアップしないと」と引き締め、ハットトリックの田中も「点は取れたけど、ビルドアップの形はうまくいってなかった。最後は危ないシーンもつくられたし、そこは修正したい」と満足しなかった。

 圧勝にも手綱を締める千葉の選手たち。この日は後半32分からMF佐藤勇人が途中出場し、3月20日の福岡戦(0-0)以来、10試合ぶりとなる復帰も果たした。「ケガが長引いていたけど、彼が帰ってきて、チームを引き締めてくれれば」と木山監督も期待する主将のカムバック。4連勝にも満足することなく、4シーズンぶりのJ1復帰へ、このまま連勝街道を駆け上がっていく。

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