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天皇杯・横河武蔵野戦キックオフ直前、F東京・ポポヴィッチ監督インタビュー

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 天皇杯は9日に第2回戦を行う。前回大会の王者であるFC東京は、JFLの横河武蔵野と対戦する。キックオフ直前のインタビューに応じたF東京のランコ・ポポヴィッチ監督は、カテゴリーの違う相手との試合を前に「どの国の、どのチームにとっても最も難しいのは初戦」と、警戒心を強めた。

以下、インタビュー全文

―監督は昨年、町田を率いて戦った相手ですが、相手の印象は?
「5年間、監督も変わらずにやっていますし、やり方も浸透しています。本当に手堅いサッカーをしてくるチームです。JFLのリーグ戦でも常に上位に顔を出してくるチームですし、こういうチームは本当に天皇杯に懸ける意気込みはすごく高いですし、JFLのチームは強い相手を倒すチャンスということでモチベーションや、この一戦に懸ける思いは強いと思います。天皇杯に勝てれば、次のリーグ戦は5試合連続で負けてもいいと思っているチームもあるかもしれません。やっぱりうちがそういう相手を倒すためには、真剣に良い準備をして試合に入っていくことが大切です。クオリティではうちに分があることは間違いありませんが、それをピッチで証明しなければ何も意味がありません」

―前の試合では入り方に問題があったが?
「前回の試合ではそういう問題があったので、今日はその問題が修正できていることを示したいです」

―東京ダービーであり、ディフェンディングチャンピオンという立場。今日の試合は難しい?
「これはうちだけでなく、世界中のどのクラブにとっても初戦は一番難しいものです。どの国の、どのチームにとっても最も難しい。天皇杯は日本では唯一、カテゴリーの低いチームがカテゴリーの上のチームを倒せる大会です。こういう大会で常にアドバンテージがあるのは、カテゴリーが低い方の相手です。なぜかというと、誰もが格下の相手と戦うときは、大差で勝つと思っていますし、大差で勝たないと満足してもらえません。しかし、そういう考え方が少しでも頭によぎれば、うちにとって危険なことです。リーグ戦、ナビスコ杯でも厳しい試合が続いていますし、ここで緊張の糸が途切れることがあれば、油断するようなことがあれば、それこそが自分たちにとって一番危険です。そういう形では試合に入らないことを言い続けてきました。大切なのは、いつも通り真剣に、集中して、勝つ姿勢を見せて試合に入っていく。そしてやるべきことをできれば、ピッチの上で違いを見せることができると思います。簡単な相手ではありませんが、勝利に近づくと思います」

(取材・文 河合拓)

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