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初の元日決勝に切り替える横浜FM DF中澤「今からスタートを切りたい」

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[12.29 天皇杯準決勝 横浜FM2-0鳥栖 日産ス]

 大ベテランにとっても、初の舞台になる。横浜F・マリノスは29日の天皇杯準決勝でサガン鳥栖に2-0で勝利し、21年ぶりの決勝進出を決めた。横浜FMで12シーズンにわたってプレーしているDF中澤佑二にとっても、元日決勝は今回が初となる。

 試合の総括を聞かれた中澤は、「兵藤が決めて良かったです。(中村)俊輔が決めてよかったです。それだけですね」と、短く答えた。まだ、何も勝ち取っていないのだという意思が滲む。

 続けて、元日に気持ちは切り替わったかと聞かれた中澤は、「まだ、切り替わっていませんね」と即答。そして「元日は初めてだから。どういう気持ちでいっていいか、わからない。だから、とにかくできることは早く家に帰って、早く飯食って、風呂に入って、コンディションを整えるしかない。2日しかないのでね」と、続けた。

 決勝まで、準備期間は2日しかない。35歳の中澤をはじめ、40歳のDFドゥトラ、35歳のDF中村俊輔と横浜FMにはベテランが多い。中澤はチラリと本音をのぞかせる。

「強いてあげるとすれば、(決勝まで)2日じゃなくて、3日間くらい欲しいな。決勝でお客さんが喜ぶような良い試合をするためには、中2日だとオッサン軍団にはきついかな。それでも良いコンディションにもっていかないといけないので、今から1日に向けてスタートを切りたいと思います」

 そう言い終えると中澤は、「よいお年を」と笑顔で言い残し、足早にスタジアムを後にした。
(取材・文 河合拓)
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