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天皇杯で相次ぐサポーター問題行為にJFA中野委員長「主催する側としても検討課題はある」

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発煙筒や花火を使用したFC東京サポーター

 日本サッカー協会(JFA)天皇杯実施委員長の中野雄二氏が4日、天皇杯準々決勝以降の組み合わせ抽選会に出席し、天皇杯で相次ぐサポーターの問題行為に言及した。

 今季の天皇杯では、7月12日に行われた3回戦のFC東京東京ヴェルディ戦で、FC東京のサポーターがゴール裏スタンドで花火や発煙筒などの火器を使用し、スタジアム外でも東京Vのロゴなどが描かれた広告看板が汚損される問題が発生。また今月2日に行われた4回戦の名古屋グランパス浦和レッズ戦では、浦和サポーターが名古屋サポーターが陣取るスタンドに乗り込むというトラブルが起きていた。

 中野委員長は組み合わせ抽選会冒頭のあいさつで「天皇杯開催中に3回戦のFC東京対東京Vのゲームで、FC東京サポーターが花火、発煙筒を使う事案が起きてしまった。また4回戦で名古屋対浦和の試合後にサポーターが混乱を起こした事案が起きてしまった」と問題に言及。「主催するJFAとしてもこういうことに対しては遺憾の気持ちでいっぱい。ただ、やった人間が悪いといえばそれまでかもしれないが、大会を主催する側としても警備がどうだったか、会場がどうだったかの検討課題はある。今後このようなことが起きないよう、クラブ、ファン・サポーター、都道府県サッカー協会、警備やボランティアの方、メディアの方も含め、みんなで協力して安心で安全な試合会場を作っていくことをお願いしたい」と述べた。

 またそれぞれの事案はJFAとして「調査中」と中野委員長。また処分などの可能性については「調査でどういう事案が上がってくるかだと思う。問題になるようなこともあれば制裁もあるかもしれないが、現時点ではわからない」と述べた。

(取材・文 竹内達也)
●第103回天皇杯特集ページ

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