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右足一閃から5日後の左足一閃! 川崎F橘田健人が天皇杯決勝に導く豪快弾「なんとしてもタイトルを取りたい」

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MF橘田健人

[10.8 天皇杯準決勝 川崎F 4-2 福岡 等々力]

 5日前に豪快ミドルを決めた川崎フロンターレMF橘田健人は、天皇杯準決勝でもゴール。前回は右足だったが、今回は左足。囲み取材で次のパターンを問われると「頭ですかね…(笑)。頭でも決めたいと思います」と冗談交じりに回答した。

 すでに今シーズンのJ1リーグとルヴァン杯で優勝の可能性が消滅している川崎Fは、ACLと天皇杯の頂点を目指す。3シーズンぶりの天皇杯制覇まで残り2勝。ホームの等々力陸上競技場にアビスパ福岡を迎えた。

 前半5分にDF山村和也がセットプレーを沈めるも、同38分に得たPKのチャンスはFWレアンドロ・ダミアンが外し、さらに同42分には同点に追いつかれる。流れが悪い中でハーフタイムに入った。橘田は「ハーフタイムでオニさん(鬼木達監督)から」と修正が入ったことを明かす。「それで切り替えられた」と後半に入った。

 すると、その嫌な流れを払しょくしたのは橘田だった。後半8分、敵陣内へのボールは相手GKにパンチングではじかれる。橘田がPA手前から左足ダイレクト。「しっかりミートするように。枠には入っていたと思う。狙った方向には飛んだので」。ボールは相手選手に当たっても勢いは落ちず、そのままゴールに突き刺さった。

 3日のACLグループリーグ第2節・蔚山現代戦でも0-0で迎えた後半44分にPA手前から右足の豪快ミドルシュートを決めていた。キャプテンの公式戦2試合連続ゴールで勢いに乗ったチームはその後2点を追加。終了間際に1失点を喫するが、4-2で試合を終えた。

 昨シーズンを無冠で終えた川崎F。再びタイトルを奪うべく、12月9日に国立競技場の決勝で柏レイソルと対戦する。橘田は「タイトルを取らないといけないチーム。その力は十分ある。残り1試合、やってきたことを出して、なんとしても勝ってタイトルを取りたい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)
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石川祐介
Text by 石川祐介

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