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e日本代表3人がLeva、SATAKE、Axに決定!eアジア杯へ「優勝以外、考えてない」

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e日本代表に選ばれた(左から)Leva、SATAKE、Ax

 日本サッカー協会は7日、来年2月にアジアサッカー連盟(AFC)が初めて開催する「AFC eアジアカップ2023」に日本代表として出場する3選手がLeva、SATAKE、Axに決定したと発表した。

「AFC eアジアカップ2023」はアジアカップ史上初めて開催されるAFC公式のeスポーツイベントで、アジアカップ開催期間中の来年2月1日から5日にかけてカタールで開催される。各国3名の代表選手がエントリーし、グループリーグ、決勝トーナメントを行い、アジアの頂点を決定する。

 競技タイトルには株式会社コナミデジタルエンタテインメントの「eFootball™」シリーズを採用。各国代表チームは3名の選手によって構成され、2on2形式で争う。優勝国にはアジアカップと同様のメダルが授与される。日本はアジアカップ同様にグループDでインドネシア、ベトナム、イラクと対戦する。

 1万8000人以上が参加したe日本代表選抜大会を勝ち抜き、上位3名に入ったLeva、SATAKE、Axの3人は日本代表の練習着姿で記者会見に臨み、「優勝以外、考えてない」(Leva)、「優勝を目標にしているし、一番きれいなメダルをカタールから持って帰ってくると強く思っている」(SATAKE)、「優勝は大前提。3人のだれが出ても高パフォーマンスを出せるように2か月間練習していきたい」(Ax)と決意を語った。

 会見の最後には日本代表森保一監督がサプライズで登場。「一緒に日本を代表して戦うということで、お互い日本サッカーファミリーとしてアジアカップ優勝を目指して頑張りましょう」と激励し、背中にプレイヤーネームがプリントされた日本代表ユニフォームを手渡した。

 大会では各国の代表選手が自国のナショナルチームを操作し、2on2で戦う。2019年のアジア競技大会や昨年の東アジアeスポーツチャンピオンシップで優勝するなど国際経験も豊富なLevaは「1対1なら日本は強い方だと思うけど、2対2ではそうとは限らない。何度か2対2の大会も経験しているので、難しさや楽しさは分かっている」と指摘。「一人でやるときと違ってコミュニケーションが大事になる。一つひとつのプレーから決め事を決めていきたい。2人とも信頼しているので、だれが出ても強いペアになると思う」と、2on2ならではのポイントを語った。

 昨年のeJリーグで柏レイソルの一員として準優勝しているAxは「今、プレミアリーグで三笘選手や遠藤選手が活躍している。ドリブルの強さ、アンカーの強さを最大限生かせるフォーメーションを考えていきたい」と指摘。実際のアジアカップに出場する登録メンバーでチームを組むことになる大会に向けて戦略を練った。

 お互いの印象についてLevaは「SATAKE選手は自分とプレースタイルが似ていて、相手の嫌なところを突いてくる。Ax選手は崩しで自分も想像できないプレーを出してくる。この2人が仲間になるのは心強い」と信頼を口にした。SATAKEも「Leva選手はミスが少なくて、攻撃も守備も精度が高い。Ax選手は想像を超えてくるプレーが多いので、対戦していても見ていても楽しい」と語り、Axは「Leva選手はミスがなくて、コンピューターじゃないかと思うぐらい上手い。SATAKE選手もドリブルがうまくて、(選抜大会で)自分も敗れている。3人が融合すれば強いチームになると思う」と力説した。

 グループリーグではインドネシア、大会全体を通してはイランが最大のライバルになりそうだ。「インドネシアの選手は手強い選手がそろっている」(SATAKE)、「インドネシアの選手とは何度か対戦したことがある。どこも強いと思うので、一戦一戦油断はできないと思っている」(Ax)と警戒。今夏にルーマニアで開催された「IeSFワールドeスポーツチャンピオンシップ」で準優勝だったLevaは「決勝の相手がイランの選手だった。ライバル視しているし、リベンジしたい」と、イランへの雪辱を誓った。

(取材・文 西山紘平)
●AFCアジアカップ2023特集
西山紘平
Text by 西山紘平

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