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[EURO]カシージャス、主力不在の不安説一蹴「高いレベルでプレーできる選手ばかり」

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 10日に行われるEURO2012(欧州選手権)3日目には、いよいよ大会連覇を目指すスペイン代表が登場する。同代表GKイケル・カシージャスが『uefa.com』のインタビューに応じ、FWダビド・ビジャやDFカルレス・プジョルを欠くことに対する不安説を一蹴。チームの成熟度に自信をみせている。

「右にはジョレンテ(ビルバオ)、左にはイニエスタ(バルセロナ)といった選手がいる。シャビ・アロンソ(R・マドリー)でもダビド・シルバ(マンチェスター・C)でもいい。(スペイン代表は)全体としてテクニックのある23人が揃っていて、一緒に成長してきた強いチームだ。ダビド・ビジャやプジョルら、重要なメンバーがケガでいなくても、代わりにそのポジションに入って、同じくらい高いレベルでプレーできる選手ばかりさ」

 今大会、スペイン代表は初戦でイタリア代表と対戦する。前回大会では準々決勝で対戦し、PK戦の末、勝利を手にした。その後、勢いに乗ったスペインはそのまま頂点まで駆け上がり、44年ぶりの欧州制覇を成し遂げた。カシージャスは前回対戦を次のように振り返った。

「前回のEUROでは、僕らがイタリアより有利だと言われていた。グループステージで全勝だったスペインに対して、イタリアはギリギリで勝ち進んだからね。それでも接戦になって、90分を終えても0-0だった。両チームとも勝つチャンスがありながら、結局はPK戦で明暗が分かれた。あのときはすべての運が僕らに味方した」

 カシージャスは大会前の時点でキャップ数が今大会出場選手中最多キャップの131を誇っている。A代表としての勝利数も95、無失点試合は73試合を数え、いずれも世界歴代1位となっている。対するイタリアのGKも長年世界屈指のGKとして君臨するGKジャンルイジ・ブッフォン。「ジジ(ブッフォン)は素晴らしい人」と話すカシージャスは、ブッフォンについて次のようにコメントしている。

「彼はすべての選手にとってお手本だと思う。キャリアをスタートさせたのは、かなり早い段階だった。僕とは3歳しか違わないはずだけど、彼は早くから成功していて、8年か9年くらいは、世界のベスト3、もしくはベスト5に入り続けている」

「すごく不思議だと思うんだ。ほかのGKはどんどん入れ替わっているのに、彼は常にトップクラスに君臨し続けている。しかも、大きな栄冠も手にしてね。(2006年には)イタリア代表としてワールドカップを制したし、セリエAでも、ユベントスでコッパ・イタリアやイタリア・スーパーカップでも何度も勝っている。この世界ですでに伝説である彼が、今でもプレーを続けているのは素晴らしいことだ。特に僕としては、これほど偉大なGKと切磋琢磨できているなんてうれしいよ」

 今大会で14回目を迎えた欧州選手権だが、連覇したチームは未だに生まれていない。「無敵艦隊」が初の欧州連覇をめざし、まずはブッフォン擁するイタリア代表との初戦に挑む。


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